以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 94 号 (2008.8.21 刊) からの抜粋引用です。
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今回は、「北岡泰典『ブラッシュアップトレーナーズトレーニング』コース終了する」情報についてが、カバーされています。
1) 北岡泰典「ブラッシュアップトレーナーズトレーニング」コース終了する
2008 年 8 月 11 日から 16 日まで大阪ワールド ユー アカデミーで開催された北岡泰典「ブラッシュアップトレーナーズトレーニング」コース (Creativity Enhancement Ltd 主催) が無事終了しました。 参加者は 19 名でした。
私としては、非常に高レベルのトレーニングが開講されたという自負をもっています。
コース内容としては、グリンダー式のプリゼン 8 手順にもベースを置きましたが、自分自身のオリジナリティは充分醸し出せたと思っています。
(私のオリジナリティに関して一点お伝えすると、私がグリンダー氏のモデルとして引用してきている「SRCF/C (状態管理、ラポール、カリブレーション、柔軟性/首尾一貫性)」について、私自身は、グリンダー氏が私に当初伝えのは「SRCF」モデルで、後から私が「Congruity (首尾一貫性)」をそれに加えたので、スラッシュ (/) がついている、と私のワークで首尾一貫して伝えてきているのですが、本コースのほとんどの参加者は「/C」の部分もグリンダー氏の教えで、意味合いは、その首尾一貫性が他の「SRCF」の各要素を修飾していると「まったくの勘違い」をしてきていたようで (私のワークのマニュアルを読めば、そのような誤解は発生するはずはないと思っていましたが)、「/C」の部分は私自身のオリジナリティです、と改めて伝えると、「このことが、コースで最も驚いたことでした」といった反応も見られました。)
参加者からの全般的なフィードバックは、(通常、市場ではかなり「否定的」な反応を受けているようである) NLP がこれほど奥深く、これほどおもしろいものであることを初めて知りました、といったものでした。
コース修了者の方々には、今後も「基本テクニック」を「練習、練習、練習」に明け暮れながら身に付けて、切磋琢磨していただきたいとは思っていますが、ご自身の努力次第では、さらにすばらしいトレーナーになられるだろうと、心から応援しています。
参加者の一部からは、「コース修了後は弟子と名乗ってよろしいですか?」というご質問もありましたが (お酒の席だったと思いますが)、「トレーナーズ トレーニング コース」である以上、「はい」とお答えさせていただきました。
また、講義中、今回伝え切れなかった部分は、「『さらなる上級のトレーナーズ トレーニング コース』でカバーさせていただきます」とも発言させていただきました。
いずれにしても、(今回も「需要があれば」という条件をつけたいですが) 今回のような「上級トレーナーズ トレーニング コース」を、今後さらに、特に、他団体出身のトレーナー向けに開催してみたい、という気持ちにはなっています。
この機会を与えてくださった大阪ワールド ユー アカデミー社に対しては、本紙面で、改めて感謝の念をお伝えしたいと思いました。
以下に、本コース参加者のコースご感想の一部を引用します。 (これらは、以下のページにアップロードされています。
http://www.kitaokataiten.com/feedback/)
この中で、特に、 T.S. さんの感想の
「比喩やアナログマーキング、ネステッドループなどミルトンモデルによるプレゼン法は、NLP的に興味深いものでしたが、それは北岡マジックの一種の種明かしでもあるのではないかと思い始めたとき、このコースはとても興味深いものとなりました。
『語ることについて語る』という自己矛盾を超えて、北岡マジックの秘密が語られるにつれて、北岡式プレゼンを自らも演じてみたく思い、苦手なプレゼンを行うことが楽しみになりました。そして、自分でもプレゼンを行い、ビデオ等によるフィードバックを得られたことは、とても得がたい経験だったと思います。
正当なグリンダー式プレゼン法によりながら、いつのまにか北岡先生の魔術的な秘法が語られている。そんな印象を持ちました。(中略)
限りない自己同一化解除が、そして頭が真っ白になるようなノウ・ナッシング・ステートが、すばらしいトレーナーを作ると語るメタ・トレーナーは、現代日本にはいまのところ北岡先生しかおられないのではないでしょうか。」
の部分と、Y.S. さんの感想の
「北岡先生の講座を受けながら、北岡先生を観察していると先生が生徒さんに一瞬でラポールを築いている瞬間を何度も見ました。
それは10秒にも満たない時間でした。
* 「パターン中断~ペーシング~リーディング」を2つくらいのセリフでとか、
* 「ダブルバインド的な質問」で一気に混乱させながらリードしていたり
* 「空間的な立ち位置の変化によるパターン中断~リード」
などバリエーションもさまざまでした。
NLPのトレーナーと呼ばれる人たちに私はたくさん会ってきましたが、NLPを使いこなせていない人ばかりでした。NLPは誰から学ぶかが一番大事だと思います。魔術のようなNLPを使える人とNLPの解説ができる人とではNLPの意味すら違ってきそうです。
北岡先生がお釈迦様だとすれば、国内のどのトレーナーも孫悟空のような気がします。」
の部分が、私の「無意識的有能性」のトレーニング技法を的確にモデリングしているようで、非常に興味深いと思いました。
特に、「限りない自己同一化解除が、そして頭が真っ白になるようなノウ・ナッシング・ステートが、すばらしいトレーナーを作ると語るメタ・トレーナーは、現代日本にはいまのところ北岡先生しかおられないのではないでしょうか」という感想については、この点を私自身が私のワークの中で明示化したのは、今回が初めてです。
(ちなみに、この「自己同一化解除」とは、「本当の自分」 (インドのヴェーダンタ哲学のいう「アートマン (真我)」) は、「環境」、「行動」、「能力」、「信念」、「アイデンティティ」の五つの心身論理レベル (情報処理レベル) を超えた「メタの観照者」であると (左脳的・ジャーナリスト的ではなく、右脳的・経験的に) 認識する (= それらの各レベルとの自己同一化を解除する) という意味です。)
さらに、仮にプリゼン時に「頭が真っ白になるようなノウ・ナッシング・ステート」になったとして、その瞬間に即ナノ秒以内に、「無意識ちゃんの必要な各パーツがすべてをテイクオーバーできるように自己訓練 (= なんと「無意識的有能化」のことです!) ができている」かぎりにおいて、 そのような「真っ白な頭」は、むしろ、自分自身の最高のパフォーマンスを発揮するための最大の「必要条件」である (なぜなら、その際に最も必要とされているのは、まさしく、意識的介入の全面的排除そのものなので!)、といった、極度に逆説的で、極めて気違いじみた発言をしているのは、確かに、日本広しと言えども、私だけのようにも思えます (大笑)。
このようなモデリング結果を本トレーニング コースで「明示的」に伝えられたことも、誠にうれしいかぎりです。
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T.S. さん (会社員)
トレーナーズトレーニングコースでは、大変お世話になりました。
プラクティショナー、マスターと北岡先生にお世話になり、コース冒頭のメンタルしごきが懐かしくなり始めた頃でした。
インド哲学や精神世界、トランスパーソナル心理学、そしてNLPへと縦横無尽に展開する北岡ワールドを再び体感したい、そして、あらたな北岡ワールドに触れてみたい。そんな気持ちで受講を決めましたが、正直、高額なセミナーであり、プレゼンテーションという苦手な分野であるため、受講については迷いました。
しかし、北岡式プレゼン法を学べたことは、NLPモデルに基づくプレゼン法のみならず、プレゼン法を通して、私に新たなる経験をもたらしたと思います。
比喩やアナログマーキング、ネステッドループなどミルトンモデルによるプレゼン法は、NLP的に興味深いものでしたが、それは北岡マジックの一種の種明かしでもあるのではないかと思い始めたとき、このコースはとても興味深いものとなりました。
「語ることについて語る」という自己矛盾を超えて、北岡マジックの秘密が語られるにつれて、北岡式プレゼンを自らも演じてみたく思い、苦手なプレゼンを行うことが楽しみになりました。そして、自分でもプレゼンを行い、ビデオ等によるフィードバックを得られたことは、とても得がたい経験だったと思います。
正当なグリンダー式プレゼン法によりながら、いつのまにか北岡先生の魔術的な秘法が語られている。そんな印象を持ちました。
プレゼン法のあいまに行われた「ガッツフィーリングについての演習」、「内的対話を止める演習」も、これまで受けたことのない演習であり、よいものを持ち帰れたと喜んでいます。
また、グリンダー式モデリング、ヴィパッサナー瞑想等は一度聞いたように思いますが、時間をおいて再び聞いたとき、前よりも腑に落ちました。
限りない自己同一化解除が、そして頭が真っ白になるようなノウ・ナッシング・ステートが、すばらしいトレーナーを作ると語るメタ・トレーナーは、現代日本にはいまのところ北岡先生しかおられないのではないでしょうか。
6日間、連続で受講することでしか得られない変容があるのかもしれません。
そんな講義を受けて後、トレーナーの動きやそれを受けての聴衆の動きを周辺視野で見ることが、とても楽しみになりました。
これから北岡先生に再びお会いできる日まで、NLPの自己適用に励みたいと思います。
また、講義を受ける日を楽しみにしています。どうもありがとうございました。
Y.S. さん (セラピスト)
6日間のトレーナーズトレーニングコースを受講して一番感じたのはNLPの奥の深さです。
私は過去にプラクティショナーを取得して、その後、マスターを受けたときにはNLPに慣れた感覚があり、心のどこかで「NLPはこのくらいか」という思いがあったのかもしれません。実際に臨床でNLPを使用していてもここ数年、自己評価としては充分だと思っていました。
ところが、トレーナーズトレーニングに来て驚いたのはまさに「お釈迦様の掌の上の孫悟空」のような状態だったのだなと気づいた時でした。
私は普段セラピストをしていますが、クライアントさんとのペーシングに5分かけています。大抵のクライアントさんはお会いして、最長で5分でラポールがほぼ築けます。その後は安心して、セラピーができる状態になるので自分としては「早い方だし、充分だ」と思っていました。
北岡先生の講座を受けながら、北岡先生を観察していると先生が生徒さんに一瞬でラポールを築いている瞬間を何度も見ました。
それは10秒にも満たない時間でした。
* 「パターン中断~ペーシング~リーディング」を2つくらいのセリフでとか、
* 「ダブルバインド的な質問」で一気に混乱させながらリードしていたり
* 「空間的な立ち位置の変化によるパターン中断~リード」など
バリエーションもさまざまでした。
NLPのトレーナーと呼ばれる人たちに私はたくさん会ってきましたが、NLPを使いこなせていない人ばかりでした。NLPは誰から学ぶかが一番大事だと思います。魔術のようなNLPを使える人とNLPの解説ができる人とではNLPの意味すら違ってきそうです。
北岡先生がお釈迦様だとすれば、国内のどのトレーナーも孫悟空のような気がします。
せっかくトレーナーズトレーニングを受けたのですから、ぜひ、私もお釈迦様の掌から飛び出してみたいです。
今回の一番の収穫は「お釈迦様の掌の端っこが世界の端っこだ」と思っていた自分の制限に気づけたことです。これは掌から飛び出す手がかりになりそうです。
カリブレーションやメタモデルなど基礎の基礎から改めて身体に落とし込みたい気分です。
先生、新たな気づきをありがとうございました。
M.O. さん (会社役員)
6 日間お世話になり、ありがとうございました。
今回のトレーニングで多くのことを学ばせていただきました。その中で、いかに基本が大切であるかということ、基本が行動とつながっていなければ NLP を学んでいると言えないことが、よくわかりました。
そしてプレゼンテーションの難しさもまた、改めて実感しました。
SRCF/C その他、一つ一つのモデルが深く、尊いということも自覚しました。NLP がどれだけ深いものかということも今回の 6 日間で深く印象付かれました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
H.N. さん (代替医療関係者)
トレーナーズ・トレーニングではお世話になりました。素晴らしいコースに参加させていただき、本当にありがとうございました。
トレーナーとしてのさまざまな心得やテクニック…とても新鮮で感動的でした。
NLPを学ぶにあたっての「基本の反復練習と自己適応の大切さ」も本当に腑に落ちました。
今のこの感動を忘れぬよう実践していきますので、今後とも御指導・御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
「上級トレーナーズ コース」の開催も含め、先生の今後のいっそうの御活躍を心からお祈り申し上げます。