以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 75 号 (2007.8.2 刊) からの抜粋引用です。
* * * * * * *
今回は、8月に大阪に引き続き9月に東京でも開催される「北岡式英語学習ワークショップ-5文型とNLPで英語はどんどん上達する!」および『サイバーブック』販売開始の告知情報が中心になっています。
末尾には、NLP 的考察もあります。
1.東京での「北岡式英語学習ワークショップ-5文型とNLPで英語はどんどん上達する!」の開催について
私の「北岡式英語学習ワークショップ-5文型とNLPで英語はどんどん上達する!」ワークショップが大阪で8月25日(土)、26日(日)に開催されることは、本メルマガの前号で告知しましたが、同ワークショップの9月15日(土)、16日(日)東京開催が正式に決定しました。
同ワークショップの大阪開催の詳細は、以下のサイトにあります。
http://www.nlp-english.com/
同ワークショップの東京開催の詳細は、以下のサイトにあります。
http://www.nlp-english.com/tokyo/
以下に、このワークショップの東京開催の主催者による告知メッセージを引用します。(本メルマガの前号で告知した同ワークショップ大阪開催の詳細と重複します。)
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
『北岡式英語学習ワークショップ-5文型とNLPで英語はどんどん上達する!』開催告知メッセージ
グローバル化が加速し続ける現代社会において、あらゆるフィールドにおいて実践レベルの英語能力が特に重要視されています。そんな中、残念ながら我が国日本における英語事情は、諸外国のそれと比べてもとりわけ立ち遅れた状況にあると言わざるを得ません。
諸外国から「世界一英語が下手」と揶揄され続けている日本人が受けている英語教育は、日本の現状からみても、実践レベルの英語をマスターするための効果的な教育とはほど遠いものです。
しかし、ここ数年ビジネススキルとして脚光をあびているNLPを英語学習に応用した手法が、日本のNLPの第一人者北岡泰典氏によって、2007年3月にダイヤモンド社より出版された『5文型とNLPで英語はどんどん上達する!』で紹介されました。
このたびは、”知の巨人”北岡泰典氏による『北岡式英語加速学習ワークショップ』を8月の大阪でのワークショップに続き9月に東京で開催することになりました。(後援:東京吉祥寺ニューロカフェ)
これまで英語修得においてトライ&エラーを繰り返している方、また効果的に実践レベルの英語を体得したい方、この機会に是非ご参加ください!!
<ご参加条件>
・これまでの学習法では想うように英語が修得できなかった方
・ご自分の英語力をさらに実践的なステージへと引き上げたい方
・真の英語力と国際性を身につけたい方
・加速学習を可能にする「北岡式加速学習法」に興味のある方
・NLP(神経言語プログラミング)の語学修得への具体的応用法を知りたい方
・”知の巨人”北岡泰典の【NLPと加速学習】という天才性をモデリングしたい方
・語学修得に限らず、ご自身の潜在能力を開花させたいすべての方
<あなたが受講して得られること>
◆語学修得のための基本的な考え方
・語学学習のための効果的な思考と行動のプロセス
◆一連のNLP個人編集テクニックと加速学習への具体的応用法
・こころの状態コントロール法
・メンタルブロック打開法
・マイナスの思考パターンの改善法
・知覚ポジション変更によって自己イメージを変える方法
・無意識のリソース活用法
・NLPを活用した英語的思考法
・NLPの本質、本物のNLP
◆北岡式英語加速学習法
・北岡式英語加速学習の8つの奥義
【初日のプログラム】
<第一部 NLPを使って外国人と対等以上に話せる英語力を身に付ける>
1. 苦手意識を打ち破り、自信とピークパフォーマンスを得る
・卓越性サークル
2. メンタルブロックを取り除く
・リフレーミング
・アンカーリング
3. 自己イメージを変えて「ボックスの外」に出る
・知覚ポジション
4. NLPを活用した英語的思考法
・チャンキング
・帰納法VS演繹法
5. 左脳的知識を右脳的知識へ落とし込み、右脳的知識を左脳化する
・耳年増VS体験派
・4Te 4Ti (三段階分離体験)
6. 4段階有能レベルの法則
・4段階有能レベル
7. 無意識のリソースを活用する
・アルファベットゲーム
8. NLPの諸前提を英語学習に活かす
・NLP諸前提演習
【2日目のプログラム】
<第二部 北岡式英語学習法8つの法則>
1. 正しい英文3つの条件
2. 5文型
3. 構文を樹形図(ツリー構造)でとらえる
4. 上下ベクトルのインターフェイス
5. スペルストラテジー(アイアクセシングキュー)
6. 北岡式英語読解学習法
7. 賢い辞書の使い方
8. 英語のリスニングを習慣化する
<第三部 21世紀の国際人になるための奥義>
1. クリエイティビティ
・基本の完全習得によりクリエイティビティを発揮する
2. 外国人とラポールをとる
・ペーシングとリーディング
・ペーシング体験演習
3. 英語の完全マスターによって21世紀の国際人になる
・世界に通用する日本人のアイデンティティ
※なお、講義・演習内容は、当日の現場の状況に応じて、一部変更または割愛される可能性のあることをあらかじめご了承ください。
<北岡式英語学習ワークショップ開催概要>
◆日時:9月15日(土)、16日(日)※全2日間
両日とも10:00~18:00
◆会場:国際ファッションセンター
http://www.tokyo-kfc.co.jp/
都営地下鉄大江戸線「両国駅」A1出入口に直結。
地図はこちら↓
http://www.tokyo-kfc.co.jp/hall_map.html
◆受講料金:定価 52,500円
北岡泰典メルマガ読者限定価格 47,250円
(対象:北岡泰典先生が発行している新メルマガ『北岡泰典メールマガジン』に配信登録している方)
◆定員:先着30席限定
◆申込:ニューロカフェ
Eメール:info@neuro-cafe.com
当ワークショップの講師を担当する北岡泰典先生は、40 年以上に渡る「変性意識の学際的研究家」です。
北岡先生は、1980 年代から欧米に滞在し、1986 年から英国ロンドンで、通訳、異文化コミュニケーション コンサルタント、コーディネータとして活動していました。その間 NLP 四天王から直接を学び、NLP を完全習得しました。2002 年よりベースを日本に移し、日本 NLP 学院 (旧英国 NLP 学院日本校) で、NLP プラクティショナー コース、マスター プラクティショナー コースを開講してきています。
2005 年 3 月には、NLP 共同創始者の初来日として、ジョン・グリンダー氏を日本に招聘することに成功しました。グリンダー氏は、この際、日本 NLP 学院主催のプラクティショナー/マスター プラクティショナー合同コースでトレーニングを行い、また、3 月 21 日には、東京ビッグサイトで共同トレーナーのカルメン ボスティック サンクレア女史とともにビジネス向けワーク ショップ、「NLPリーダーシップで才能を開花させよ」を開講されました。
なお、北岡先生は、英国の会社、Creativity Enhancement Ltd. 社の代表取締役社長です。同社は、能力向上トレーニング、異文化コミュニケーション コンサルタンシー、通訳、その他の業務サービスを提供しています。また、同社の会長は、ウィンストン・チャーチルの親族で、英国上流階級とも広いコネクションをもっています。
◆北岡泰典 (キタオカ タイテン) 略歴
1956年和歌山県に生れる。早稲田大学卒業後、北アフリカのサハラ砂漠に渡り、3年間大手企業の仏語通訳に従事。その後、英国ロンドンで、ビジネス コーチング、異文化コミュニケーション コンサル タンシー、通訳業務等に従事。当時のクライアントとして、英国アン王女 、英国IRC (International Rescue Corps)、ウィンストン・チャーチルの親族、英国国教会、Max Mosley (FIA 代表/F1 副代表) 等を含む。1989年に米国カリフォルニア州サンタ・クルーズ市でジョン・グリンダーからNLPマスター・プラクティショナー資格取得。1995年ドイツ・ミュンヘンでリチャードバンドラーからNLP認定トレーナー資格を取得。2002年カリフォルニア州サンタ・クルーズ市NLPユニバーシティでロバート・ディルツとジュディス・ディロージャのNLPU公認教材のプラクティショナーコース開講認可コース修了 (この 資格取得者は、世界で 21 名のみ)。現在は、ロンドンと日本の二国間でコーチングとNLPの講師として活躍している。NLP 入門書である『Magic of NLP』と『ビジネスを成功させる魔法の心理学』、およびニューコード NLP の原点である『個人的天才になるための必要条件』の訳者でもある。また著書に「5文型とNLPで英語はどんどん上達する!」(ダイヤモンド社)がある。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
本ワークショップの詳細は、以下のサイトでもアクセス可能です。このサイトから参加の申し込みが可能です。
http://www.nlp-english.com/tokyo/
2. 北岡泰典著 CD-ROM ブック 「サイバーブック」日本語版について
今回、北岡泰典著の英語版 CD-ROM ブック、「CYBERBOOK: An Integral Epistemology for Enlightenment (サイバーブック: 悟りのための統合的認識論)」 (2000 年 10 月英国 Creativity Enhancement Ltd. 社出版、出版著者名 Guhen Kitaoka、ISBN: 0 9537092 0 5) の翻訳版が 7 月末に国内で発売されました。
以下のサイトで『サイバーブック』CD-ROM ブックをオンライン購入することができます。
http://www.neurocafe-nlp.com/cyberbook/
国内翻訳版は、一枚の CD-ROM の中に正規英語版と、著者自身の和訳私家版が収められた形で販売されます。定価は 1 万円 + 消費税 (10,500 円)です。
王立英国図書館にも謹呈、正式登録されているこの CD-ROM ブックは、人間意識 (および変性意識) に関する著者の過去 20 年間の研究の結果です。
このブックには、北岡泰典の悟りのための統合的「認識論」 (自分が知っていることをどのように知っているかについての科学) を紹介する 108 の HTML ファイルが含まれていて、グレゴリー・ベイツンとシャンカラチャリヤに捧げられています。
これは、数千年前のインド哲学であるヴェーダンタと 20 世紀にアメリカで生まれた NLP がほぼ同じことを言っている、ということを明示的にマッピングすることで、「真の意味での古今東西の統合」を図るユニークなブックです。すなわち、北岡は、過去 30 年間 NLP が提唱してきている認識的モデルは、古代インドのヴェーダン心理学者、哲学者が発見し、いわゆる経典なるものに「暗号化」したことと実質的に同一である、と主張します。(これら数千年前の発見内容は、解読する手立てをもつ読者には、まったく純粋な論理的、哲学的な人間真理の追求であったことがわかります。)
この CD-ROM ブック翻訳紹介サイトを以下に設けています。
http://www.kitaokataiten.com/cyberbook/
このサイトでは、現在、108 ページの一部にアクセスできるようになっています。
3. なぜ三日坊主が克服しづらいのか、についての NLP 的考察
最近私は、平日 NLP コースを開講していますが、ずっと週末のワークが多かったので、久しぶりに「満員電車」に揺られることがあり、その際、 「なぜ三日坊主が克服しづらいのか?」についての答えがひらめきました。
すなわち、昔、私が初めて上京して予備校に通っていたとき、田舎にはない「満員電車」 (特に、(当時は、国電の) 山手線の池袋駅と目白駅間の列車上で、あまりの乗客の多さに、私の顔と手が押し付けられていたドアのガラスがめりめりと音を立ててはずれ、外側の線路上に落ちてしまったことなどもありました) と、いわば、ピンク フロイドのサントラの映画「ザ・ウォール」に見られたベルトコンベイヤーの上を歩く機械のような人間群が駅の階段を登っていく光景を見て、驚愕しましたが、ほぼ 1、2 週間このような生活を続けていると、この光景はほぼ「当たり前」になってしまったことを、先日ひさしぶりに満員電車に揺られながら思い出した次第でした。
ここで考えたことは、新しく学習すべきこと (上の例では、都会の満員電車の光景) があるとしたら、おそらく我々の無意識は 10 日間程度 (あるいは、象徴的に言うと 3 週間) その学習を続け、「無意識的無能性」が「無意識的有能性」になった時点で、その学習内容は「永遠化」されてしまうのではないか、ということでした。(これは、無意識は、通常、過去、現在、未来を区別することができず、常にすべての情報を現在として認識できるだけと見なされていることに基づいています。)
ある学習が、たかだか 3 週間程度 (あるいはもっと短期間) で「永遠化」されてしまう、というメカニズムは非常に興味深いことだと思いますが、それ以上に驚くべきことは、私には、いったん無意識がある学習を永遠化した後は、その学習内容を学習し直す (英語では、unlearn) ためには、無意識は、おそらく「永遠以上の時間」をかける必要があると、確信してしまっているように思える点でした。
すなわち、実際は、仮に「無意識と意識の間の協調」が存在すれば、たかだか 3 週間も「脱学習」の過程を経れば「永遠化された学習」が再度「非永遠化」される可能性があるのにもかかわらず、無意識と意識が互いに隔離されている場合等は、今学習し終わっているものは永遠で、学習し直すためにかかると信じきっている無限の時間の長さに意気消沈して、動機付けを失い、新しい学習に関して「三日坊主」になってしまう、という図式が存在するのではないでしょうか?
この状況を打破するためには、催眠や NLP のような方法論を使って「意識と無意識間のコミュニケーション」を確保して、かつ、意識が無意識のパーツの「指揮者」になる必要があります。(このエリアの話題については、本メルマガでも、『個人的天才になるための必要条件』の内容について論じながら、何度か言及してきています。)
4. 現在の科学的常識は、数世紀前の常識と比べて絶対的な進歩を示しているのか?
この問題は、トーマス クーンが『科学革命の構造』で提起した「パラダイム シフト」とも関わってきますが、上記の「3. なぜ三日坊主が克服しづらいのか、についての NLP 的考察」の項目とも関連しています。
すなわち、現代人は、現代科学が提示していると (彼らが信じる) 「常識」に (無意識的に) 慣れてしまっているので、上記の項目 3. に示した無意識のメカニズムのように、これらの常識を「永遠化」してしまっているように思えます。
現代人は、この永遠化された常識に基づいて、たとえば、数世紀前の「科学的常識」を「時代遅れ」といった形で排斥もしくは完全無視するわけですが、もし、今から 数世紀経って未来人が 21 世紀初頭の常識を振り返ったとしたら、おそらく、 16 世紀の常識も 21 世紀の常識も、同程度に時代遅れにしか見えないのではないでしょうか?
上記のことは、たとえば、17 世紀以降科学者たちが宇宙に存在し、光や重力の媒介物質であると信じた「エーテル」の概念が、19 世紀末の「マイケルソンとモーレーの実験」で完全否定され、これにより、1905 年にアインシュタインが特殊相対性理論を発表することを可能にした反面、最近は、ニールス ボーア、デヴィッド ボーム等の量子力学の台頭を受けて、アインシュタインの特殊相対性理論自体が否定され始めている (そして、それとともにエーテル論が再考されざるをえなくなっている) 事実を念頭に置いて、言及されています。
作成 2023/12/11