以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 73 号 (2007.7.5 刊) からの抜粋引用です。

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今回は、「北岡泰典公式ワークショップ2007・II」の開催、「北岡泰典メルマガ」第 2 号発行、日本 NLP 学院の新体制情報等の告知情報が中心になっています。

末尾には、先週末に始まった NLP コーチング トレーニング コース「エキスパート プログラム」の一部内容紹介もあります。


1. 「北岡泰典公式ワークショップ2007・II」開催について

KITAOKA TAITEN OFFICIAL WORKSHOP 2007

緊急決定! 好評第二弾!
「北岡泰典公式ワークショップ2007・II」開催のお知らせ

2007年6月16日、17日に開催された公式ワークショップの続編開催決定!

北岡泰典の公式ワークショップの続編が7月21日(土)、22日(日)に開催されることになりました。このワークショップは「NLPと精神世界」をテーマに様々なトピックを統合して解説し、NLPで到達できる自己変革の実践的なワークを体感できるかつてないワークショップです。自己変革を切望する方、ぜひ一度このワークに参加ください。

本ワークショップでは、以前開催された「北岡泰典公式ワークショップ」の、以下に示す全12回中の後半半分(6回分)のレクチャーの内容が踏襲されることになります。演習については、時間の都合で、予定されている NLP 演習すべてがカバーされない可能性もあります。今回のワークショップのテーマは以下のとおりです。

ワークその 2 「オルタード ステーツ (変性意識) とは?」
– レクチャー 2.1 『変性意識を作り出すツール』
– レクチャー 2.2 『トランスパーソナル心理学について』
– レクチャー 2.3 『SDMLB (状態依存の記憶、学習、行動』
– レクチャー 2.4 『印度哲学と NLP の接点』
– レクチャー 2.5 『メタ ポジションと第四の意識 (チュリヤ)』
– レクチャー 2.6 『ニューロロジカル レベルと 3 つの体』

定員:15名
日程:2007年7月21日(土)10時00分~17時00分
2007年7月22日(日)10時00分~17時00分
場所:NTT麻布セミナーハウス(地下鉄日比谷線広尾駅下車徒歩3分)
受講料:63000円(2日)
後援:ニューロカフェ

本ワークショップの詳細は、以下のページにアクセスしてください。

http://www.neurocafe-nlp.com/


2. 「北岡泰典メルマガ」第 2 号発行について

2007 年 6 月 11 日に創刊記念号が発行された私の新メルマガ「北岡泰典メ-ルマガジン」の第 2 号『私の人生について、その一』が発行されました。

本メルマガの説明文は以下のとおりです。

「精神世界の求道者・変性意識の学際的研究家・国内NLP第一人者である著者が、 スピリチュアルな世界・カウンターカルチャー等について縦横無尽に語ります。 」

今号では、どのようにして「40 年以上にわたる変性意識の学際的研究」が可能になったかを示す、私の生い立ちが「赤裸々」に語られています。

私は、私の NLP ワークではコンテンツを忌み嫌う嫌いがありますが、私の生徒さんからは、「なぜそのような先生がこれほどコンテンツ志向に入ってしまうのか」といった「お叱り」を受けるかもしれないような内容になっています。(この方向性はあくまでも意図的ですが。)

ご興味のある方は、以下のサイトで公開されている本メルマガの最新号をお読みください。

http://blog.mag2.com/m/log/0000236598/

この新規メルマガの購読に興味のある方は、このページから読者登録をしていただくようお願いします。

なお、私自身は、本メルマガの購読者の方々の情報をいっさいもっていませんので、本メルマガの購読者が自動的に「北岡泰典メルマガ」の購読者になることはありませんので、ご注意ください。


3. 日本 NLP 学院の新体制情報

日本 NLP 学院の新体制に関して学院からの以下のメッセージをお伝えします。

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この度、日本NLP学院のウェブサイト(http://www.nlpjapan.com/)のリニューアルに伴い、以下のことをお伝えしたいと思いました。

1.今後の日本NLP学院 資格認定コースの展開について
2.法人向け、NLP人材コンサルティングサービスについて

いずれも、日本にNLPをより普及させるための大きな施策になると考えています。以下に、各指針の詳細をお伝えいたします。

1.今後の日本NLP学院 資格認定コースの展開について

日本NLP学院は、ジョン・グリンダー博士、カルメン・ボスティック女史が提唱する、

「受講生一人一人の目的達成を加速する実践的なNLPを、より一般的な方たちに普及する」

ということに対して、今まで以上のコミットをして参りたいと考えております。また、よりレベルの高いNLPを学びたいという方たちに対しては、今よりも最高レベルのNLPを提供 したいと考えております。

そこで、今後のプラクティショナーコース等は、学院代表でもある松島直也講師を皮切りに、2007年 5月に終了したNLPトレーナーズトレーニングコース認定者の中から、ご協力いただける方を選抜し、 講師を担当していただきたいと考えております。

さらに、北岡先生には、以下に示された北岡先生ご担当の「今後の担当資格認定コース」終了以降は、日本NLP学院相談役 (本年 7 月 1 日付で就任) として、上級コースを担当していただくことを予定しています。

これにより、プラクティショナーコース等では、より一般的な方たちにNLPを提供することができ、かつ 上級レベルのNLPも発信することができるため、より幅の広いレベルのNLPを日本に普及していくこと が可能となります。また、ジョン・グリンダー博士、カルメン・ボスティック女史と情報をいっそう密にし、 両者の開発したニューコードNLPを日本の皆様に普及して参ります。

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北岡泰典先生 今後の担当資格認定コース

東京9期 プラクティショナーコース 2007年6月~9月
東京5期 マスタープラクティショナーコース 2007年10月~2008年3月
大阪6期 プラクティショナーコース 2007年9月~11月
大阪3期 マスタープラクティショナーコース 2007年12月~2008年4月

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2.法人向け人材コンサルティングサービスについて

また、法人組織に向けたNLP人材開発サービスも本格的に展開していきます。

日本NLP学院は、法人向け組織人事・人材コンサルティング機関として確かな実績とネットワークを持つ知恵プラス&パートナーズとオフィシャルパートナー契約を締結し、創始者ジョン・グリンダー博士等の源流のNLPと、法人向け人材開発コンサルティングのノウハウの両者の強みをコラボレーションすることにより、法人組織が抱えている人材開発課題に対して、NLPを新たなOSとした新しいHRソリューションを提供して参りたいと考えております。
 
知恵プラス&パートナーズのウェブサイト:http://www.cheplus.com/

上記の展開を通して、日本NLP学院は、これからも日本のNLP業界をリードして参りたいと考えております。

また、受講生の皆様にも日本NLP学院の卒業を誇りに思っていただけるような展開をしていきたいと 考えております。

以上が日本NLP学院からのお知らせです。ご拝読誠にありがとうございました。

皆様におかれましては、今後とも変わらぬご愛顧をいただければ幸甚です。

以上、何卒宜しく御願い申し上げます。

2007年6月吉日 日本NLP学院 代表取締役 松島直也

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上記に「北岡泰典先生 今後の担当資格認定コース」の詳細がありますが、私の認定コースに興味のある方は、(「東京9期 プラクティショナーコース」はすでに開始されていますが) これらのコースに参加される必要が出てきます。


4. NLP コーチング トレーニング コース「エキスパート プログラム」

今年のゴールデン ウィークに来日されていたジョン グリンダー氏とカルメン ボスティック女史によるNLP コーチング トレーニング コースの「オーソリゼーション プログラム」 (6 日間) は成功裏に終わりましたが、先週末から私とアラスタ プレンティスが担当する「エキスパート プログラム」が始まっています。

これは、「オーソリゼーション プログラム」のフォローアップ プログラムで、「オーソリゼーション プログラム」でグリンダー氏から学んだテクニックの現場への落とし込み方の学習に特化したプログラムです。二日間のモジュールが 3 回開講されます。

特に、第一モジュールの初日では、各演習グループからの演習結果のプリゼン者をクライアントに見立てて、他のプログラム参加者が一定数のコーチング基準項目に基づいてコーチングするという、かなり高度なワークがなされました。(このワークはプレンティスが考案したものでした。)

また、演習後のグループ内フィードバックを有意義で効果的なものにする「構造化したフィードバック ループ」テクニックも学習されました。

この中で、一点だけ、私があるコメントをしたときに、少なくとも二、三人の参加者が「コペルニクス的転換」のような「衝撃」を受けたようだったので、特別に、ここで報告したいと思いました。

私は、「洗脳」の専門家である苫米地英人 (オーム真理教関連の脱マインド コントロールに関わったとして有名な方ですが)の各著を読んできていて、「エリクソニアン」研究家として同氏を評価してきていますが、特に最近の『心の操縦術』は、NLP の「チャンキング」と「アンカーリング/共感覚」のエリアとほぼ完全に相互マッピングできる内容で、私は個人的には、非常に高く評価している著書です。

たとえば、私は、本メルマガの第 44 号で、英語学習に関して以下のように述べました。

「実は、私が英語を読み、聞き、話し、書く際は、そのようなチャンクアップのベクトルと同時に、最上部の統語 (あの S+V 等の五文型のことです) のレベルからチャンクダウンするベクトルが常にあり、そこに単語を当てはめることで、逐次英語を理解しています。つまり、このチャンクアップとチャンクダウンの継続的なインターフェイスで、私は英語を読み、聞き、話し、書いているのです。(ここで、チャンクダウンのベクトルの方が先または優位であることに注目してください。)」

このインターフェイスのことを、苫米地は『心の操縦術』では「ゲシュタルト能力」と呼んでいます。彼に習って、 私は、今後このインターフェイシング能力を「ゲシュタルト認識能力」と形容しようと思っています。

また、この本の後半部で、苫米地は、一定の (コーヒーといった) 概念の「ゲシュタルト認識」の際に発生している (無意識的な) VAKOG の共感覚的アンカーリング プロセスを分析し、かつ、この共感覚の組み合わせを変更することでゲシュタルト認識のし方自体を改善させるための方法まで開示しています。

私は、開示されたこの方法は、非常に魅力的な適用の可能性を秘めていると、考えています。

私が、先週末の NLP コーチング トレーニング コース「エキスパート プログラム」の第一モジュールで発言した内容は、苫米地が同書で述べている以下の箇所と関係があります (110 ページ)。

「相手を自分の臨場感の世界に引きずりこむためには、その人の臨場感の世界に対して記述をすればいいのです。(中略)

自分の感じているリアリティに対して相手からコメントされてしまうと、もうリアリティでなくなります。自分がまさに椅子に座っているときに『イスの感触を感じていますね』と言われた瞬間に、お尻の感触は感じているリアリティなのですが、自分が椅子に座っていることは、(相手の?) 言葉が介入した世界のことになってしまって、もうリアリティではないのです。揺らいだリアリティ (Reality)、”R’ (アールダッシュ)”なのです。R をゆるがせるのです。

相手にとっては違和感の世界です。ここにパソコンがあって、机があって、パソコンのファンの音が聞こえていて、エアコンの音が聞こえていて……と記述をしていくだけ。

すると、相手はもう R にいなくなります。自分の物理空間を言葉にされてしまうだけで、もう物理空間にいなくなるのです。それは相手に記述された空間になってしまいます。」

この記述は、典型的なエリクソン式催眠誘導の手法を示しています。

私は、コース プログラムの第一モジュールの初日に、この苫米地の記述を、相手の人をどうのように深くトランスに入れ、自分のコントロール下に置けるか、の方法の観点から紹介しました。

翌日 (日曜日) になって、私は、前日の私の発言について無意識に考え続けていましたが、グリンダー氏の考案したニューコード NLP のテクニックの一つである「バーバル パッケージ」について説明しているとき、その最後の手順である「パラフレージング」 (バーバル パッケージで限定された情報を入手した後、自分が相手の言ったことを適切に理解していることを確認するために、自分自身の表現を使って自分の理解を相手に言い返してみる過程) は、まさしく、苫米地の言う「相手を自分の臨場感の世界に引きずりこ」ませて、かつ「相手のリアリティをゆるがせ」ることで、相手を自分のコントロール下に置かせるという機能を果たしているのではないか、ということに気づき、このことをコース参加者に明示的に報告しました。

私は、「グリンダー氏がこの『パラフレージング』を考えたとき、意識的には理解していなかったかもしれないが、無意識的には、苫米地の言うような、相手を自分のコントロール下に置かせるための方法として考案したのに違いないでしょう」と付け加えました。

これに対して、二、三人のコース参加者がかなり強い反応を示し、特にそのうちのお一人は、「私も、この苫米地の指摘については長く考えてきていましたが、今先生が昨日と今日の間に、このこととパラフレージングの間の機能の共通点を初めて発見されて、このように明示化されたのは非常にすばらしいことだと思います」という意味の発言をされました。

作成 2023/12/9