以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 67 号 (2007.1.25 刊) からの抜粋引用です。
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今回は、1 月 30 日に吉祥寺の「ニューロカフェ」で行われる「NLP ライブ ジャム セッション第二回目」の告知、およびディルツとギリガンの共同ワークショップ情報を中心にお伝えします。
1. 吉祥寺「ニューロカフェ」との共同開催の第二回 NLP ライブ ジャム セッション告知!
1月30日(火)にIT社長×北岡泰典/ジャムセッション第二回目が行われます。今回もフブキ代表の角川氏のビジネスの悩みに対して北岡が明快な答えを出す企画です。前回のセッションから一ヶ月でどう結果が出たのかを角川氏が話をし、次へのステップへ行くためのメソッドについての助言をリアルタイムに北岡から得る企画です。初めての方も歓迎します。会社経営者や今から何かやろうとしている若者たち、またまた個人事業主の方や営業マン&人事担当者の方々、業種職種は違ってもおそらくビジネスをスムーズにいかせる公式は同じです。ぜひご参加ください。
今回は、さらに2007年1月18日~20日までパリで行われたNLP共同開発者のロバートディルツと「NLPと催眠」の分野で第一人者と言われているスティーブギリガンのレアな共同ワークショップに参加して来た北岡よりそのレポートもお届けいたします。
日時 :2007年1月30日(火)
OPEN :20:15、START:20:30~22:30
セッションメンバー: IT社長(株式会社フブキ代表取締役角川英治)他
参加費:¥3,000
お申し込みは下記サイトよりお願いいたします。
なお、以下のページには、12 月 26 日に開催された JAM SESSION 第一回目についての角川氏による報告がアップロードされています。
http://neuro-cafe.com/2007/01/jam_session_1.html
また、このページからは、前回の NLP ジャム セッションの写真が閲覧できます。さらに、前回のライブ セッションの模様の音源も約 8 分間視聴できます。
2. ロバート ディルツとスティーブ ギリガンの共同ワークショップ
NLP 共同開発者のロバート ディルツと「NLP と催眠」の分野で第一人者と言われているスティーブ ギリガンの共同ワークショップ「ヒーローズ ジャーニー」が 2007 年 1 月 18 日~ 20 日までパリで行われましたが、私はこれに参加してきました。
私は、この二人の組み合わせのワークショップのことは、昨年の夏にギリガンのイタリアでの催眠ワークショップに参加したときにその参加者の一人から耳にして、非常にレアなワークだと思い、ぜひとも自分の目で見てみたい、と思った次第でした。
パリ第三区のシャトレ レアール中心地区のポンピドー センター近くの会場で開催されたこのワークショップの参加者は約 100 名程度で、主にフランス人でしたが、英語圏からの参加者も多々いました。壇上でディルツが向かって左側に立ち、右側にギリガンが立ったのは、意味ありげでした。ディルツ側の左端とギリガン側の右端にはそれぞれ専属の女性通訳が付き添っていて、それぞれが逐次通訳しました。
ワークショップの初日のセッションは、ディルツが「私たちは、互いに 30 年間以上知っています。 NLP が生まれたとき、私たちは同じ大学 (UCSC) の学生でした。その後、私は NLP、ギリガンは催眠と、それぞれ違った道に進みましたが、15 年前にまた同じ道を歩むようになり、それ以来二人は違う二つの道を統合しようとしてきています。ギリガンとのワークは、私の人生で最も変容的なワークです。あなた方の人生は、この 3 日間の後変わるでしょう!」と切り出し、それに対してギリガンが「私は、ディルツとのワークがこよなく好きです。 このワークショップでは、今まで存在しなかった、可能だとは思われなかったような意識を作ろうとしています。言語を詩的に、比喩的に使おうとしているのです」と応えることから始まりました。
ジョゼフ キャンベルの神話の領域のワークに基づいた「ヒーローズ ジャーニー」の演習テクニック自体は、日本 NLP 学院のトレーナーであるリタ ベロ女史が、ディルツとジュディス ディロージャ主催の NLP ユニバーシティが考案したモデルとして学院のコースで過去に紹介してきていましたが、今回のパリでのワークショップでは、このテクニックは、配布資料には記載されていましたが、実際には実演紹介されませんでした。
このワークショップでは、「ヒーローの旅」は、以下のような段階を経ると定義されました。
(天からの) 使命を聞く
使命を受け入れる
閾を超える
守護者を見つける
デーモン (挑戦) に立ち向かう
リソースを確保する
旅の完了
帰郷
ワークショップの三日間を通じて、どのようにして、(自分のエゴからではなくいわば神の恩寵のような) 「使命」をもってヒーローが旅をし始め、守護者を見つけ、デーモンと立ち向かい、そのデーモンをリソースに変えれることで「ヒーローの旅」を完了させれるかが考察され、各段階に応じたツール (テクニック) が実演紹介されました。
私には、いわばディルツによる「ヒーローズ ジャーニー」の「アーケタイプ」ワークの横軸の方向性が、ギリガンによる「身体マインド/認知マインド/場マインド」の「生成自己」ワークの縦軸の方向性とうまく統合されたワークのように思えました。
特に、長年の合気道実践者のギリガンが、ヒーローとデーモンの両方が変容するための「場」を作る意味あいで、数多くの「センタリング」関連のテクニックを紹介したのが興味深く思えました。
さらに、ディルツは、ワークショップの最終日の最後のセッションで、上記の「ヒーローズ ジャーニー」の演習テクニックに代わるものとして、ガブリエル ロスの「ファイブ リズム」 (私には、「ダンシング メディテーション」のように思われました) を導入した「新ヒーローズ ジャーニー」テクニックを紹介しました。
ディルツの米人の通訳はファイブ リズムのトレーナーでもあるということで、最近この二人は共同ワークを行ってきているらしいです。
ところで、私は、今回、自分の 20 年以上ほとんど使っていないフランス語がまだまだ充分使えることを発見しました。事前の勉強はいっさいしていきませんでしたが、3 日間を通じて、フランス語の日常会話はほぼすべて聞き取れましたし、フランス人との演習はすべてフランス語で通せました。
大学時代から英語を「完全に脇に置き」、10 年以上フランス語だけを使い続けた後、長期のブランクがあったにもかかわらず、その後英語を再び使い始めたとき、自分がどれだけ英語を忘れていないかに気づきましたが、今回、同様に自分が 20 年以上のブランクの後どれだけフランス語を忘れていないかに気づいて非常に驚いた次第でした。
3. 北岡式英語学習法本出版情報アップデート
本メルマガでも何度かお伝えしていますが、私の「NLP を使った北岡式英語学習法」の本 (予定タイトルは「NLP で英語がどんどんうまくなる」で、予定サブタイトルは「10 秒で外国人をうならせる英語力が身につく本」) がもうすぐダイヤモンド社から出版される予定であることは前号のメルマガでお伝えしましたが、現在のところ、予定出版日は 3 月 1 日になっています。
前号では、私は、「この本を『明治維新以来 140 年間続いた日本人の間違った英語学習法を革命的に変える本』と位置づけています。このことが英語学習市場でも証明されて、数多くの日本人が『真の 21 世紀の国際人』になられることを心から祈っています」と書きましたが、今回パリに赴き、私の方法論は、21 世紀の国際人を作り出せ、かつ複数の言語も着実に、絶対に忘れない形で身につけることができる「本物の方法論」であることを再認識した次第でした。
なお、3 月 1 日の出版後に、日本 NLP 学院その他の主催で私の本の「出版記念会」を企画していただく予定です。
作成 2023/12/3