以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 45 号 (2005.12.16 刊) からの抜粋引用です。
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今回は、北岡泰典公式ワークショップ シリーズ、英国ロンドンでのジョン グリンダー氏のニュー コード NLP トレーニング、NLP コーチングについての情報をお伝えします。
1. 「北岡泰典公式ワークショップ シリーズ」第四回ワークショップ参加者募集
2005 年 11 月より開講されてきている「北岡泰典公式ワークショップ シリーズ」の第三回ワークショップ「ワークその 1「汝自身を知れ」、 レクチャー 1.3 『ガチョウは外だ!』」は、 2005 年 12 月 14 日にホテル ヴィラ フォンテーヌ汐留コンファレンス センターで、成功裏に開催されました。
この第三回ワークショップでは、「今ここ」にいることで、すべてのマインドの問題は瞬時に消え去って、「悟りの境地」にいれるということを意味する、禅考案の「ガチョウは外だ!」についての考察がなされ、かつこの洞察は、たとえば NLP の「信念アウトフレーミグ公式」演習等によって、右脳的に、体感覚として、実際に体感できることが実証されました。
引き続き、第四回目 (12 月 28 日開催) の北岡泰典公式ワークショップ「ワークその 1「汝自身を知れ」、レクチャー 1.3 『NLP は瞑想に取って代われるか!』」の参加者募集受付も行っています。
なお、今までのワークショップは非常に好評でしたので、また 2005 年最後のワークショップでもあるので、会場はこれまでのホテル ヴィラ フォンテーヌ汐留コンファレンス センターの 1 階から 18 階の特別大会場に移し、募集人数も、当初の 36 名から 72 名に倍増することになりました。
この特別年末ワークショップでは、通常、瞑想と言われている方法論は、ほぼすべて例外なく 2,500 年前のヨギのパタンジャリが著した「ヨガ ストラ」に基づいていますが、25 世紀ぶりに人類に訪れた革命的方法論である NLP が、この瞑想の方法論に取って代わることのできる、現代的なツールであるかどうかが、考察、検証されます。
特に、ヨガの四分類であるカルマ ヨガ (日常の仕事の道)、バクティ ヨガ (崇拝の道)、ラージャ ヨガ (サイキック コントロールの道)、ジュナーナ ヨガ (哲学の道) のうち、NLP は現代のラージャ ヨガあるいはジュナーナ ヨガに相当し、しかも、現在利用できる最高の西洋的ラージャまたはジュナーナ ヨガの方法論であることが、考察、実証されます。
詳細は以下のとおりです。
開催日時: 2005 年 12 月 28 日 (水) 18 時~21 時
開催場所: ホテル ヴィラ フォンテーヌ汐留コンファレンス センター 18 階特別大会場
http://www.villa-fontaine.co.jp/shiodome/
トピック: ワークその 1「汝自身を知れ」
レクチャー 1.3 『NLP は瞑想に取って代われるか!』
募集人数: 72 名
参加費: 事前振込み 1 万円、当日支払い 1 万 2 千円
参加申込みサイト: www.kitaokataiten.com/work/top.html
(注意: 参加申込みの混雑が予想されますので、申込みはお早めにされるようお勧めします。)
本ワークショップ シリーズでは、前のワークショップの参加が次のワークショップへの参加の条件とはなりませんが、北岡の「変性意識ワールド」の全容を知るには、できるだけ多くのワークショップへの参加をお勧めします。
各ワークショップでは、参加者の「的を得た」あるいは「的を得ていない」質問が大歓迎されます。これは、北岡は、「プリゼンター」というよりも「対話的ワークショップ トレーナー」であるために、ワークショップの質をできるだけ高めるためには、「質問を食べる獏」である北岡には、参加者からのフィードバックが最重要要素だからです。
今後も、「ワークその 1 「汝自身を知れ」」のテーマ下で、以下のようなワークショップが予定されています。
– レクチャー 1.1 『アンカーリングと真の自己』 (開催済み)
– レクチャー 1.2 『ニューロロジカル レベルと五つの鞘』 (開催済み)
– レクチャー 1.3 『ガチョウは外だ!』 (緊急参加募集中) (開催済み)
– レクチャー 1.4 『NLP は瞑想に取って代われるか?』 (募集中)
– レクチャー 1.5 『掲諦掲諦 波羅掲諦 波羅僧掲諦/Gone, Gone, Gone Forever』
– レクチャー 1.6 『マインドでマインドを超えられるか』
本ワークショップ シリーズの今後のトピックのさらなる予定詳細は以下のサイトで参照可能です。
www.kitaokataiten.com/archives/2005/09/workshop_topics.html
2. 英国ロンドンでのジョン グリンダー氏のニュー コード NLP トレーニング
11 月末から 12 月初めにかけて、私、アラスター プレンティスさん (日本 NLP 学院トレーナー)、ハートネット社の石川正樹氏の三人は、英国ロンドン市の郊外で、NLP 共同創始者のジョン グリンダー氏のニュー コード NLP トレーニングを受けてきました。
この間、グリンダー氏は、英国の NLP Academy (Michael Carroll 氏主宰の団体ですが、私の日本 NLP 学院とは無関係です。Carroll 自身氏も、無関係であることを強く強調したいということです) 主催の 3 日間の「The Healer Within」というヘルス関連のニュー コード NLP ワークショップを毎日午前中教えられていましたので、午前中は我々三人ともこのワークショップに出席し、午後は宿泊ホテルに戻って、「缶詰」となってグリンダー氏から直接ニュー コード NLP を学ぶ、という日程でした。
朝のワークショップには、約 80 名くらいの出席者があり、中国人やマレーシア人のアジア人も数人いました。ワークショップのテーマは、苦痛というものは、自分の体が何かの形で正常ではなく、正常に戻すために注意を払ってほしいと求めている無意識からの信号なので、ニュー コード NLP の「観点動作 (イデオモーター) シグナル」を使って無意識との対話を図り、自分自身の中に眠っている自然なヒーラーの力を呼び起こして、人為的な西洋医学の投薬治療等に過度に頼ることなく、自然治癒させることが重要である、といったものでした。
日本と違って、毎日、参加者から質問が多く出て、ほぼ常に立ったまま講義しているグリンダー氏は、それらの質問に非常に丁寧に答えていました。特に 3 日目の朝の講義のグリンダー氏のベイツン的といっていい「左脳的にぶっとんだ」論理的展開は、実に、実に見事で、思わず、1988 年、1989 年当時に私がグリンダー的な NLP の論理的美しさにほれ込んで NLP を本格的に学び始めたころの同氏のワークのテーストと雰囲気を思い出してしまい、左脳の使い方のあまりの見事さに、思わず (東洋人である) 私だけが一人、拍手をしてしまったほどでした。
午後のホテルでのセッションは、我々三人と (石川氏の) 女性通訳さん、グリンダー氏の 5 人で行われました。グリンダー氏の話しぶりは、ワークショップ同様、非常に論理的、明晰で、65 才のお歳には見れない精力的な話し方と動き方を見せられました。
この 3 日間にグリンダーさから学んだことは、12 月 9 日に私と石川氏が開催した「NLP コーチング ファースト ライブ ワークショップ」でも、一部紹介しましたし、今後も、予定されている次回の「NLP コーチング ライブ ワークショップ」、2005 年 3 月開講の「ニュー コード NLP プログラム」ワークショップ、その他で詳細に紹介していきたいと思いますが、今回グリンダー氏から学んだ中で、何点か、日本の方々にも興味深いであろう内容を箇条書きしてみたいと思います。
1. 上記のように、グリンダー氏はベイツン的左脳的知識を審美的に展開しますが、しかし、「空中を自由に漂う噂 (free floating rumor) というものは、身体的機能 (physiology) に落とし込まないかぎり、無価値である」と明言していますし、また (本人の口から出ましたが) 「(NLP を始める前はチョムスキーの後継者」と言われていたという同氏が「言葉を超える必要がある」と示唆していたことは、非常に印象的でした。
2. 今年の 3 月に東京ビッグサイトで開講されたグリンダー氏の「NLPリーダーシップで才能を開花させよ」ワークショップでは、諸々の理由により、今回のような、あるいは私が 17 年前に体験したような、同氏の美しい左脳的な展開は、おそらく、質疑応答の時間以外には、日本の方々には伝わらなかったか、とも思います。 来年 5 月に再来日されるときには、同氏のワークで、同氏の「真の姿」が垣間見られることを期待しています。
3. 今年の 3 月の東京ビッグサイトでのワークショップではグリンダー氏が紹介された「バーバル パッケージ (情報伝達パッケージ)」については、実際には、ワークショップで紹介されたよりもさらに充実していて、効果も絶大なので、これは、次回の「NLP コーチング ライブ ワークショップ」、2005 年 3 月開講の「ニュー コード NLP プログラム」ワークショップ等で、私と石川氏が日本の方々に全容が伝えられれば、と思っています。
4. 同じく、今年の 3 月の東京ビッグサイトでのワークショップの配布資料にはありながら、グリンダー氏が教えることのできなかった「ニュー コード変化フォーマット」については、ニュー コード NLP の核心ともなるべきテクニックなので、12 月 9 日の「NLP コーチング ファースト ライブ ワークショップ」では、「アルファベット ゲーム」を交えながら、このテクニックが参加者に紹介されました。(なお、「ニュー コード変化フォーマット」の簡略手順は、本メルマガの第 42 号でも紹介されています。)
特に、4 段階ある手順のうち第三段階では、グリンダー氏の言う「Knowing Nothing State (何も知らない状態)」を作り出すために、アルファベット ゲーム、NASA ゲーム、トランポリン、ジャグリング等が行われます。
この「ノウイング ナッシング ステート」は、ニュー コード NLP ではもっとも重要な要素で、この VAKO のすべての回路を開いてしまった状態は、おそらく、ニュー コード NLP の端緒と言われている『どんどん下に重なっていく亀 – 個人的天才になるための必要条件』 (グリンダー、ディロージャ共著、1987 年出版) で頻繁に言及されている、カルロス カスタネーダ式の「Stop the World (世界を止める)」状態にも近いものでしょうし、また、場合によっては、ある特定の瞑想状態にも近いと言えるかもしれません。
旧コードとニュー コードのもっとも大きな差異は、旧コードでは、変化ワークの中でクライアントが選択する「現在の状態」も「求める状態」もクライアントの意識が選定する一方で、ニュー コードでは、 まず「ノウイング ナッシング ステート」を作り出して、その状態で「問題となっている、またはピーク パフォーマンスを発揮したい文脈」に入っていく点にあります。
旧コードについては、グリンダー氏は、「これらの決定は、クライアントが意識的に行います。これらは重要な決定で、旧コードがこれらの責任をクライアントの意識に委ねるのは、極めて不幸なことです。というのも、このような決定を行うのに関して最も能力が欠けているクライアントの部分は、まさにその人の意識的部分であるからです」と述べていて、また、「私は、これらの古典パターンをコード化し、奨励することに責任のあった二人のうち一人であった事実に、個人的責任感を覚えます。率直に言って、これらの欠点は、著しく不幸なコード化のエラーです」とまで言っています。(これらの引用は、2001 年出版の『Whispering in the Wind』より。)
同氏によれば、ニュー コードの「ノウイング ナッシング ステート」からは、無意識を基盤としたリソースに直接アクセスできるので、旧コードの場合のような、クライアントの制約された意識が選定する「求める状態」 (これも意識的に制約された状態となっています) といった制限が克服されることになります。
ちなみに、今回英国に行く前までは、私は、ニュー コードの論理的説明に 100% 納得していない部分もありましたが、今回の英国の特別トレーニング中のグリンダー氏の一言で、完全納得がいきました。
同氏によれば、「旧コードでは、クライアントが (アンカー崩しのようなテクニックにより) 求める状態が得られたとしても、単に現在の状態にいる『アンハッピー ロボット』が『ハッピー ロボット』になるだけで、文脈に拘束された機械的な人間であり続けることには変わりないままである一方で、ニュー コードでは、『ノウイング ナッシング ステート』に入ったクライアントが現在の文脈に入り、無意識からのリソースを利用してその文脈を変えることを学習した後は、そのクライアントは、将来他のどのような類似した文脈に入っても、事前には予測できない、常に新しい行動を生成していけるような『自由な人間』となれる」ということです。
さらに、グリンダー氏は、「私のワークは、通常、反証例が見つかった時点で終了するが、ニュー コードはまだ終了していない、なぜならば、ニュー コードを使ってうまくいかなった例がいまだに一つもないからだ」とまで言っていました。
5. 私自身は、1988 年グリンダー氏からトレーニングを受けたとき、上記ほど明確なニュー コードのトレーニングを受けておらず、その後、意識的なレベルでは、旧コード的な方向性だけを求めて NLP ワークを自己適用して、自分自身のトラウマ等を完全完治してきていましたが、英国から帰国後のグリンダー氏とのメール交信の中で、同氏から「正確には、あなたのやってきたことは旧コードとニュー コードのミックスでした」と言われました。
この意味は、明示的には、1988 年当時の同氏のトレーニングは新旧コードのミックスだった、という意味だと思われますが、他方、もし、「ノウイング ナッシング ステート」が特定の瞑想または催眠の状態と近いという私の理解が妥当であれば、1988 年に NLP を本格的に学び始める前に、私はすでに、瞑想、催眠、および催眠療法を多岐にわたって経験していたので、たとえ私のその後の NLP の方向性がもっぱら旧コード的であったとしても、無意識的には「ノウイング ナッシング ステート」を徹底的に利用していたのではないか、と思われます。
ただ、問題となるのは、そのような瞑想、催眠の徹底的経験のない人々が「ショートカット方法論」としての旧コードの NLP を学ぶ場合は、グリンダー氏の指摘する旧コードが内包するいくつかの欠点の犠牲となり、真の意味での自己変容を、NLP を通じて経験することはなかった、という状況を想像することは難くありません。
そのためにこそ、ニュー コードは、催眠的要素を広範に取り入れていると、言えるのではないでしょうか。なお、旧コード NLP の中にある、典型的にニュー コード的なモデルは、第二段階で観念動作シグナルを使う「6 ステップ リフレーミング」である、とグリンダー氏は指摘しています。
6. 私は、常々、本メルマガ等で、グリンダー氏のニュー コード NLP は、同氏が NLP の本質はモデリング (つまり、NLP モデリングまたは無意識的モデリング) であると考えている意味において、「原理主義的源泉回帰」の方向性をもっている、と示唆してきていますが、グリンダー氏との午後のセッションで、格式ある英国のホテルのスイート ルームで、この指摘を同氏に直接したところ、同氏は、最初はこの「不思議な東洋人の意表をつく質問」に戸惑ったようでしたが、一瞬考えた後、「なるほど、そう見た場合には、ニュー コード自体は今までには存在しなかった新しい方法論だが、その方法論によって生成されるステートは、確かに、私が NLP を創始したときにミルトン H エリクソン等をモデリングした際に私が入っていた『ノウイング ナッシング ステート』そのものと同じなので (ここで同氏は、『ノウイング ナッシング ステート』と DTI (深いトランス自己同一化) の状態を等価と見なしています)、あなたの言っていることは、この意味では、正しいです」という意味の回答をいただきました。
7. ニュー コードでは、「知覚ポジション」も非常に重要な場所を占めていますが、グリンダー氏は、「クリーンな第三ポジション」を確立するテクニック演習を、プレンティスさんと石川氏を相手に行いました。この際、自分の相手と会話するという部分はありませんでしたが、本メルマガの 36 号で紹介されている「三段階分離」演習と非常に極似していたので、「17 年前に先生から直接学んだテクニックと似ています」と言ったところ、そのテクニックは覚えていないので、一緒に演習をしましょう、ということになりました。
最初私がクライアント役になるかと思ったのですが、グリンダー氏自身がクライアント役 (として実験台) になって私の演習を受ける、とおっしゃったので、私も (プレンティスさん、石川氏も) 非常に驚きました。
ということで、80 年代に NLP 共同創始者から学んだ演習を、17 年後に当の創始者自身にその演習を「教え返すはめ」となってしまいました。
グリンダー氏にこの「三段階分離」演習を行った後、私は、「今やられている先生の演習では、1) クライアントが席から立ち上がった後、『今ここ』で起こっている 4Te の VAK の表出体系 (視覚、聴覚、触覚) の体験を自己確認することを二度繰り返す手順がないのですが、この手順があった方が第一ポジションから第三ポジションへの移行の際に状態分離が明確にできるので、さらにクリーンな第三ポジションが得られるのではないでしょうか? また、2) 演習の最後で、今の演習では、席に戻った後、手だけを動かして座ったまま第三ポジションの姿勢を取りますが、17 年前の演習では、演習の最中に立ち上がる際に一番初めに動くことに気づいた 『極微筋肉動作』を起動させるだけで、瞬時に自分自身を観察者の立場に抜け出させることができるというバージョンを教わりました。この方が、第一ポジションに戻ったとき、手を組むという動作もないので、さらに洗練された演習になっていると思います」というふうに、2 点の「改良点」を指摘させていただきましたが、同氏には、そのとおりですね、両方の点とも今の演習に取り入れましょう、と 言っていただきました。
8. なお、グリンダー氏は、旧コード NLP を完全否定しているわけではないことを、付け加えておく必要があります。同氏は、旧コードが適切となる変化ワークの文脈が存在することを必ずしも否定してはおらず、新旧コードの適所適材的な使用を推奨しています。
この内包的な同氏の方向性は、「NLP モデリングと分析的モデリング」に関して、同氏は、分析的モデリングが適切である場合もあることまで否定しているわけではないことと、あいつながっています。
他にも今回のグリンダー氏の英国トレーニングについては、報告すべきことは多々ありますが、今後本メルマガおよび私の NLP ワークで継続的に報告していきたいと思っています。
3. NLP コーチング ファースト ライブ ワークショップ
本メルマガの『2005 年 12 月 12 日付号外特別号』 の末尾でも報告しましたが、来年の 3 月から JMA 社と日本 NLP 学院主催のジョン グリンダー氏認定「NLP コーチング認定コース」が開始されますが (グリンダー氏の講義は 2006 年のゴールデン ウィーク期間中に行われます)、そのコース紹介を兼ねた「NLP コーチング ファースト ライブ ワークショップ」が 12 月 9 日 (19 時~ 21 時半)に行われました。講師は、私と、ハートネット社代表の石川正樹氏でした。
このワークショップでは、私と石川氏は、英国でグリンダー氏から受けたニュー コード NLP および NLP コーチングの特別研修トレーニングに基づいた、非常にホットな、新鮮な ニュー コード NLP および NLP コーチングについての情報を参加者の方々にお伝えすることができました。
ワークショップには、約 50 名もの方々が参加され、業界の人々の NLP コーチングへの強い興味度が伺えました。私自身、近日中に、このワークショップについての報告および私がグリンダー氏から学んだニュー コード NLP と NLP コーチングについての説明については、以下のサイトでの、同ワークショップ参加者の報告が、かなり的を得た報告になっているかと思います。
http://blog.livedoor.jp/key_of_nlp/archives/50279747.html
私の側からこれといった付け加えるべきコメントもないかとは思いますが、ここでは、このサイトで列記されている「特にインパクトの強いと思われるフレーズ」の最後の 2 項目についてだけコメントします。
この NLP コーチング ファースト ライブ ワークショップでは、参加者から興味深い質問が尋ねられましたが、 その中に「では、旧コードにはバグがあり (この点は妥当だと思います)、ニュー コードはそのパッチワークですか?」という質問がありました。
私は「あるモデルが NLP モデルとして認められるためには、(1) 有用性がある、(2) プロセス モデルである、の二つの条件を満たすことが必要です。コンテンツ モデルは NLP ではありませんが、将来のグリンダー氏のワークでは、コンテンツ モデルのプロセス モデルへのマッピングが教えられます」と答えました。該当の質問者を含む参加者は、私のこの回答に満足されたようですが、実は、私は「旧コード NLP のニュー コード NLP へのマッピング」について言及したわけではありませんでした。
この「旧コード NLP のニュー コード NLP へのマッピングは可能か?」という問いは、非常に興味深いものだと思いますし、グリンダー氏にも質問してみようと思っていますが、現在、私は、旧コードの「現在の状態 vs 求める状態」を「現在の状態 vs ノウイング ナッシング ステート」に何らかの形でマッピングすることは可能ではないか、と思っているところです。この考察を続けてみたいと思っています。
また、最後の「特にインパクトの強いと思われるフレーズ」は、
「NLPコーチングの極めて重要な要素を集約すると4点になる
1.ステートマネジメント
2.ラポール
3.カリブレーション
4.フレキシビリティー」
となっていますが、朝のワークショップでは、グリンダー氏は「ステート、ラポール、.カリブレーションの『SRC』の三つの技能さえちゃんと押さえていれば、後はいっさい何のテクニックも不要です」と言っていましたが、午後のホテルでの特別セッションでは、4 番目として「フレキシビリティー」を付け加えていました。
私は、個人的に、これに「首尾一貫性 (コングルイティ)」を加え、「SRCFC」の 5 つの要素を押さえたら、どのファシリテータのセッションも成功しないわけはない、と考えています。
作成 2023/11/11