以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 36 号 (2005.8.28 刊) からの抜粋引用です。
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徒然に筆を運びます。
1. ビジネス加速実践セミナー情報
現在、私は、「北岡泰典ドットコム」を通じて、他の業界で活躍されているすばらしい専門家の方々とビジネス ネットワークを組ませていただいていますが、その一環として、石川正樹ドットコムのビジネス加速実践会事務局主催の「第一回ビジネス加速実践セミナー」が、9 月 19 日に東京で開講されることになりました。
このセミナーでは、起業家を対象に成功を手に入れるためのビジネス加速化方法が、インターネット ビジネス、パフォーマンス強化、NLP 的加速学習の観点から教えられます。
講師陣としては、インターネット黎明期よりインターネットでのビジネス加速を追及し続け、クライアントに大きな成果を確実に達成させてきているインターネット ストラテジストのロバート中川氏、および「組織と個人の生産性を高める」ハイパフォーマンス コンサルタントであり、NLP トレーナーでもある石川正樹氏もセミナーに参加します。
私自身も、このセミナー講師として参加する予定です。
このビジネス加速実践セミナーの情報については、以下のリンクをクリックしてください。
http://www.ishikawamasaki.com/20050919bas.html
2. オンライン NLP 優先表出体系判定テスト
「NLP 優先表出体系診断」という、興味深いオンライン優先表出体系判定テストが、NLP Traffic Intersection (http://blog.livedoor.jp/key_of_nlp/) というサイトでアップロードされています。
自分の優先表出体系が何であるかを、オンラインで質問に答えるだけで判定できる、というのは画期的だと思います。該当のオンライン質問項目は、古典的 NLP 入門書の『Magic of NLP (改訂版)』 (バイロン ルイス、フランク ピューセリック共著、北岡訳) の巻末にある「表出体系偏向テスト」の内容を基にして構成されています。
これまで、このサイトを、NLP 初心者、NLP ピアを含めた人々に推薦してきていますが、「簡単だがおもしろい。自分の思ってきていた以外の診断結果が出た」といった感想をもたれているようです。
このようなインターネット上のオンライン機能が充実することで、NLP がさらに広い階層の NLP を知らなかった人々へも浸透することが加速、促進されるであろう、という意味でも、私は、この「NLP 優先表出体系診断」を高く評価します。
最近開設した「北岡泰典ドットコム」サイトのサイド メニュー バーにもこのオンライン診断テストにアクセスできるボタンを作っておきました。
なお、NLP Traffic Intersection の「NLPの概要紹介」も、非常に充実した NLP 紹介ページになっています。サイト管理者は、「やり過ぎかも?どこより詳しいNLPの概要紹介!」とも唄っています。
3. 「三段階分離」個人編集テクニック演習
最近の私のプラクティショナー コース モジュールで紹介実践した演習に関して、非常に興味深いことが起こったので、ここにそれを紹介させていただきます。
その演習名は「三段階分離」と言いますが、これは、1988 年英国ロンドン市でジョン グリンダーさんとジュディス ディロージャさんが開講した「天才になるための必要条件」ワークショップでお二人から直接私が学んだテクニックです。演習には元々名前がなかったようなので、私が「三段階分離」と名づけました。
この個人編集テクニック演習では、演習参加者はガイド役の人と数分の会話をした後、沈黙して、自分の体のどの部分 (筋肉等) がまっ先に微妙に動き始めるかに特に注意しながら、ゆっくりと無言で立ち上がります。その後、演習参加者は、「今ここ」で起こっている 4Te の VAK の表出体系 (視覚、聴覚、触覚) の体験を自己確認することを二度繰り返した後、さっき会話していた自分とガイド役の人が見えるように方向を転換して、「観察者」の姿勢を取って、ガイド役の人ともった会話の内容全体を再検討、再吟味、再編集します。
(このような個人演習テクニックの手順は、書き物にした場合、失われてしまう要素が多すぎるので、書かれた手順からは誰も意図された通りに演習を行うことはできないことは、すでに読者の方々も理解されていると思いますが、あくまでも (「現実」ではない) 「地図」として、この演習の手順を概要説明させていただきました。)
自分自身とコミュニケーション相手の両方を客観的に観察する能力を養うために極めてパワフルなテクニックであるこの演習では、「観察者」 (メタ ポジション) としての視点を自分の脇に常にもてる訓練ができ、また、充分な回数この演習を実際に「空間ソーティング」を使って行った後は、ただ (この演習の最中に立ち上がる際に一番最初に動くことに気づいた) 「極微筋肉動作」を起動させるだけで、たとえば、電車の中に座っている場合でも、瞬時に自分自身を観察者の立場に抜け出させることができるという効果があります。
私自身、常々この演習のパワフルな効果に確信をいだいてきていましたが、今回あるコース参加者の演習後のフィードバックを聞いて、その確信がさらに裏打ちされました。
その方は、過去のあるセミナーで、自分を常に見つめることができる「観察者」の自分を自分自身の脇に作るという方法論を学ばれたそうですが、その方によれば、そのプロセスを達成するのには、かなりの試行錯誤が必要で、かつ、通常は最低でも何ヶ月もかかるはずだということでした。しかしながら、この NLP 「三段階分離」演習で、同じことが「確実な形」で 10 分足らずで達成できることが判明して、驚愕されたという感想をその方は私に漏らされました。
この場合の、NLP によるプロセス加速度は、単純計算で、6 ヶ月 (約 26 万分)/10 分の比率となり、2 万 6 千倍の加速学習度ということになります。
私自身、80 年代に何千時間と何百万円を投資して、ありとあらゆる西洋心理療法の学派を実践しても自分の問題は本当の意味では解決しませんでしたが、NLP を学ぶことでそれが実質的にほぼ瞬時に解決可能であることを知って驚愕したと同時に、自分が費やした時間とお金に関して極度の徒労感を感じた次第でしたが、この私と同じような体験をされている方を目の前に見て、非常に嬉しいとともに、トレーナー冥利につきる、と感じました。なお、もちろん、NLP の価値を本当の意味で評価できるのは、NLP を知るまでにさまざま方法を試し尽くされた人々である、ということをここで付け加えておく必要もあるかもしれません。
4. グリンダー氏のトレーナーズ トレーニングの内容について
私は、グリンダー氏から、来年と再来年に開講が予定されている日本 NLP 学院での同氏のトレーナーズ トレーニングの予定プログラム内容を入手しました。この内容は、学院のホームページと本メルマガでも近日中に、コースの日程ともども正式発表する予定ですが、内容的には非常に充実したものになることだけはここでお伝えしておきたいと思いました。
ただ、一点特に興味深い点は、グリンダー氏とカルメン ボスティック女史共同開講のこのトレーナーズ トレーニングでは、(グリンダーさんが NLP に入れることはできないと主張されている) 「内容モデル」と (NLP に入れることができる) 「プロセス モデル」の識別方法が教えられ、かつ、「内容モデル」の「プロセス モデル」への置き換え (原語は Mapping です) の方法も教授されるということです。
この「内容モデルのプロセス モデルへの置き換え」は、私には非常に興味深いもので、おそらく、グリンダーさん以外の誰もこの方法は教えていないと思います。
この方法こそが、新コード NLP の真髄の部分となるのでは、とも予想され、私は、今、興奮さえ覚えています。
作成 2023/11/2