以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 26 号 (2004.12.29 刊) からの抜粋引用です。

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今回は、そのグリンダー氏からいただいた、2005 年 3 月 21 日に東京ビッグ サイトで開講される同氏とそのパートナーであるカルメン ボスティック女史のビジネス向けワークショップ『NLP リーダーシップで才能を開花させよ』の概要プログラムをご紹介したいと思います。

また、私の マスター プラクティショナー生の方が管理している NLP 関連 の Blog についてもご紹介します。


1. NLP 関連の Blog 『ビジネスマンの NLP』について

私の、現在の東京第一期マスター プラクティショナー コースに参加されている中野さんという方が、特別に、NLP 関連の新 Blog として『ビジネスマンの NLP』を管理されています。私の各コースの模様や、私の「精神的指導者」の一人であるグレゴリー ベイツン (ベイトソン) などについてもディスカッションされているようなので、ご興味がある方は、以下のサイトにアクセスしてみてください。

http://nlp.typepad.jp/nlp/


2. グリンダー氏のワークショップ概要プログラムについて

2005 年 3 月 21 日開講のグリンダー氏とそのパートナーであるカルメン ボスティック女史のビジネス向けワークショップ『NLP リーダーシップで才能を開花させよ』の概要プログラムを、グリンダー氏からいただきました。プログラムは、以下の通りです。

なお、本ワークショップは、「ビジネス向け」と形容されていますが、グリンダー氏は、NLP の応用例としてビジネス向けワークショップを開講する形ですので、本ワークショップで学習する NLP パターンは他の分野 (たとえば、以下のプログラムで引用されている「医学界、セラピー、スポーツ、パフォーマンス芸術」だけでなく、教育、音楽、ビジュアル アート、プリゼンテーション、個人的な自己成長、家族的な人間関係の向上等) にも応用できるものなので、ビジネス界以外の方々でも得ることが多い特別なワークショップになるはずです。

また、本ワークショップにご興味のある方は、以下の Web ページにアクセスしてみてください。

http://www.nlpjapan.com/grinderworkshop.htm


ワークショップ タイトル:

NLP リーダーシップで才能を開花させよ

提案イベント (時間的条件に応じて変更あり):

  • モデリング (質疑応答)
  • 情報伝達パッケージ (質疑応答と演習)
  • 知覚ポジション (質疑応答と演習)
  • 自己成長 (および組織の発展 – 新製品、新サービスの開発等) (質疑応答と演習)
  • 話題 – 非公式のリーダー、その他、参加者の興味に合わせた話題

この 1 日ワークショップは、日本のビジネス界の方々に、NLP (神経言語プログラミング) のパターンの例の一部を紹介することを目的にしています。

NLP それ自体は、まず、何と言ってもモデリング技術と言えます。この一式の技能により、私たちが知っている、最も有能で、技量をもち、創造的な「天才」と呼ばれている個人および組織を忠実にモデル化して、そのエッセンスを体系的に抽出した後、自分が専門としている人間活動の領域または学問分野が何であれ、卓越性の達成の能力を満足の行くまで向上させたいと思っている人々に、その天才性のパターンを効率的に伝えることが可能になりました。

ビジネス界において、この NLP モデリング活動に最も近い技能は、「ベスト プラクティス」と呼ばれているものです。米国のビジネス界では、四半世紀の間に、ベスト プラクティスがビジネス文化の一部になりましたが、それが約束したこと (ビジネス界における最高の個人と組織の技能一式と行動をビジネス界の他の人々に伝えるというプロセス) と、それが可能にしたことの間には、常にギャップと乖離がありました。製造プロセスの一部 (「リーン製造」等) や顧客サービスのような活動の顕著な改善を解説して、伝えることに関しては、ある程度の制約された成功が見られましたが、これらの成功は、当初ベスト プラクティスの導入を奨励したビジョンとはかけ離れすぎていました。このプロセスのどの構成要素が欠けていたかは、今明らかになっています。ビジネス、スポーツ、学術会等で最高レベルのパフォーマンスを達成した「天才」と呼ばれる人々は、今の自分の高レベルの有能性を備えて自分が何をしているか、または、どのようにこれまで自分がそのような技能をマスターしてきたのかその方法 (手段であった特定のプロセス) を明示化する能力はほとんどまたはまったく有していません。

つまり、この欠如した構成要素は、天才の人々が自分のパフォーマンスの無意識の部分にアクセスできるという事実を認識することでした。天才自身、または天才のパフォーマンス (およびその順序立て) の構成要素を明確、明白にし、またさらに最も重要なこととして、伝達可能にしようとした人々は、これらの天才の活動の無意識の機能の役割を研究するのに必要な技術をもっていませんでした。その結果は、一般的に、これらの天才の高パフォーマンスに関する、期待を裏切るような、陳腐な描写でした。Quantum Leap, Inc. 社のジョン グリンダーとカルメン ボスティック サン クレアが実践する NLP は、天才の無意識の機能の部分に明示的にアクセスすることを可能にすることで、この複雑で、面倒な課題に対する解決策になる、充分開発された一式のパターン群です。上述したように、モデリングのプロセスは、NLP の中枢的活動です。

このモデリング プロセスを通じて、非常に多くの卓越性のパターン、すなわち、多様な分野の多様な天才のパフォーマンスから抽出されたパターンがコード化され、医学界、ビジネス界、セラピー、スポーツ、パフォーマンス芸術を始めとした分野で、公けに提供されてきています。

現在、NLP の活動の大部分は、この卓越性のパターン一式の応用に焦点が合わされています。ジョン グリンダーとカルメン ボスティック サン クレアが提供するプログラムでは、ビジネス界の人々を対象にした、明白で明確な価値をもつ応用から生まれた選り抜きのパターンを中心に紹介します。

グリンダーとボスティックの 2 人のプリゼンターは、本ワークショップで紹介する予定の、以下のような一式のパターンを特定しました。

  1. 情報伝達パッケージ – 自社の社風と統合されれば、生産性、収益性、業務品質経験のレベルで、卓越した結果を生み出すような、一式の簡単で、優雅な言語パターンです。ある個人がこのパターンを使うことで、まわりの同僚に対して、公式、非公式の両方のリーダーに特徴的な思考とコミュニケーションの効果性と精確さのシグナルを送ることになります。もしタイムリーで正確な形の情報がうまく機能する会社の生命線としての血液であるならば、このパッケージが社風と統合されると、情報の活用と精度が保証されます。歴史的に、情報は、しばしば会社の目標に反する形で、個人的な議題を奨励するための手段として使われてきました。この一式のツールは、すべての情報は、会社の公式のリーダーシップによって公けに明示的に特定されないかぎり、会社内で自由に活用される、という立場を含蓄していて、そのことを可能にするような具体的な手段を提供します。会社の全構成員の知的および行動的貢献内容が会社の目標達成のために役割を演じるためには、この情報の流布が不可欠になります。
  2. 知覚ポジション – 他の人がどのように知覚していて、課題となっている行動、計画、戦略にどのように反応するかを評価する意図で、その人の知覚現実に自分の身を置いてみる能力です。この能力を個人的に使用することで、リーダーとしての効果性が著しく増します。この一式のパターンを、社風と統合しながら、明示的に実践することで、会社製品およびサービスに関する顧客の経験、および、同様に重要なこととして、より深い形で、競争力の優位性の原動力である新製品とサービスの世代に対する深い洞察が得られるようになります。この感知能力を通じて、顧客が意識的に認知する以前に、ビジネスで優勢を達成させる製品とサービスの革新性を特定して、市場に導入できる能力が生まれます。
  3. 自己成長 – 新コード NLP は、一連のコンテントフリー (内容とは無関係) の活動を開発しました (訳注: この活動は、一種のゲームのようなもので、場合によっては「個人的編集演習」とも呼ばれているものです)。この活動の全目的は、そのゲームの演技者に高パフォーマンス状態を作り出すことにあります。文脈操作とアンカーリングの技術によって、この活動の演技者は、ゲームの開始前に、この高パフォーマンス状態を統合することができるような一式の特定の文脈を設定することができます。この結果、その選択した一式の文脈のうちの任意の文脈に再び入ることで、ゲーム中に達成された高パフォーマンス状態と、効果性が高く革新的な行動を再開できるようになります。新コード NLP ゲームによって作り出される一式の高パフォーマンス状態は、「慣習的」な行動の境界外にある創造的な活動、思考、行動の積極的表現において特に効果的があります。高パフォーマンス状態を規律的に活用することは、個人としてのリーダーだけでなく会社全体のパフォーマンスにとっても甚大な意味合いをもっています。
  4. 時間の許すかぎり、また参加者の興味に合わせて、非公式のリーダーの特定、採用、配備といったリーダーシップの実践に関する複数の重要点が提示されます。参加者は、ワークショップの前半部に、自分にとって一番興味のあるビジネス話題を示唆するようリクエストされます。プリゼンターは、その中から最も価値付けすることができる話題を選ぶことになります。

参加者は、上述のパターンを評価できるように、直接的な経験に参加するように求められます。

ワークショップ リーダーのジョン グリンダーとカルメン ボスティック サン クレアは、日本のビジネス界は米国や西洋とは非常に異なった文化性をもっていることを充分認識しています。プリゼンテーション用に選ばれたパターンは、多くの文化で効果をテストされてきています。日本のビジネス界でそれらのパターンがどのような形態を取るかは、非常に興味深いことです。

グリンダーとボスティックは、興味をももった日本のビジネス界の人々に、高度に経験に基づき、対話的な本ワークショップに参加されるよう、お誘いします。

お会いできるのを楽しみにしています。

ジョン グリンダー
NLP 共同創始者
カルメン ボスティック サン クレア
Quantum Leap, Inc. 社長

Title of Seminar:

Tapping Your Personal Genius through NLP in Leadership

Events proposed (subject to time constraints):

  • Modeling (discussion)
  • Verbal Package (discussion and exercise)
  • Perceptual positions (discussion and exercise)
  • Personal development (and development of teams – e.g. new products, new services) (discussion and exercise)
  • Topics – informal leaders and other topics of interest to the members of the audience

This one day workshop is designed to introduce members of the Japanese business community to a small sample of the patterning in Neuro-Linguistic Programming (NLP).

NLP itself is first and foremost a modeling technology – a set of practices which make it possible to faithfully capture, systematically extract and efficiently transfer patterning from the most able, competent and creative individuals and teams available to us – the geniuses – to those of us with a desire to significantly improve our ability to perform with excellence in whatever field or discipline of human activity we are committed to.

The closest practice in business to this NLP modeling activity is best practices. During the quarter century or so that best practices has been a part of business culture (we speak now of the USA business community), there has been a consistent gap or discrepancy between its promise (the process of transferring the skills sets and behaviors of the very best representatives and teams in business practice to the rest of the business community) and what it has delivered. There has been some limited success in explicating and transferring some production processes (e.g. lean manufacturing) and distinct improvements in activities such as customer service but these successes fail far short of the vision originally motivating the introduction of best practices. It is now clear what component of the process is missing. Humans who have achieved the highest levels of performance in business, sports, academia… – the geniuses – have little or no competency in making explicit either what they do as their present advanced level of functioning or how (through what specific processes) historically they came to such a mastery of these practices.

The missing element is an appreciation of and the competency to gain access to the unconscious portions of their performance – neither the geniuses themselves nor those who have historically attempted to make the elements of their performance (and their sequencing) clear, transparent and most importantly, transferable have not had the necessary technology to investigate the role of unconscious functioning in these activities. The results, in general, have been a flat and disappointing representation of the high performances of these geniuses. NLP as practiced by John Grinder and Carmen Bostic St. Clair (Quantum Leap, Inc.) has a well-developed set of patterns which explicitly allow access to those portions of the unconscious functioning of the geniuses and thus offers a solution to this complex and challenging problem. This process of modeling, as mentioned above, is the core activity of NLP.

Through this modeling process, a significant number of patterns of excellence – patterns extracted from the performance of various geniuses in diverse fields – have been codified and offered to the public in fields such as medicine, business practice, therapy, sports, performing arts…

The vast majority of activity in NLP at present focuses on application of this set of patterns of excellence. The program offered by John Grinder and Carmen Bostic St. Clair will focus on selected patterns from this set of transparent and clear value in their application for business men and women.

These two presenters, Grinder and Bostic, have identified a set of specific patterns that they intend to present as part of this one day program. This set includes:

  1. the verbal package – a simple and elegant set of language patterns whose integration into a company’s culture produces excellent results at the levels of productivity, profitability and quality of work experience. Its use by an individual signals to co-workers an effectiveness and precion in thinking and communication characteristic of leaders, both formal and informal. If information in a timely and precise form is the life blood of a well-functioning corporation, this package integrated into its culture assures its availability and accuracy. Historically, information was used as an instrument to promote personal agendas, often to the detriment of corporate objectives. This tool set implies the position (and supplies the concrete instruments to ensure) that all information (unless explicitly identified publicly by the formal leadership of the corporation) is freely available throughout the company. This distribution of information is essential if the intellectual and behavioral contributions of all members of the company are to be put into play in achieving the company’s goals.
  2. perceptual positions – the ability to put oneself into the perceptual reality of another person with the intention of appreciating precisely how they perceive and response to actions, plans, strategies under consideration. The personal use of this leads to significantly increased effectiveness as a leader. The explicit practice of this set of patterns as an integrated part of the company’s culture offers profound insight into the customers’ experience of the company’s products and services and of equal importance, in its deeper forms, the generation of new products and services, the engine of competitive advantage. Through this ability to sense, even prior to the conscious recognition on the part of the customer, leads to the ability to identify and bring to market innovation in product and service that constitutes the edge in business.
  3. personal development – the New Code of NLP has developed a series of content-free activities – literally games – whose entire purpose is to create high-performance states in its players. Through the technology of context manipulation and anchoring, it allows the player to select prior to the game beginning, a specific set of contexts into which this high-performance state can be integrated such that simply re-entering any member of that selected set of contexts reactivates the high-performance state achieved during the game and the behaviors of high effectiveness and innovative issue. The set of high-performance state that are generated by the New Code games are particularly powerful in creative bursts of activity, thinking and acting outside of the confines of “conventional” behavior. The disciplined use of high-performance states carries enormous implications for both the individual leaders as well as the performance of the company as a whole.
  4. the presentation of a number of key issues in leadership practices such as the identification, recruitment and deployment of informal leaders as time permits and the interest of the audience indicates. Members of the audience will be invited to indicate which business topics are of the most interest to them early in the day and the presenters will select from those requests the ones where they can add the most value.

Participants will be invited to participate in direct experiences in order to appreciate the patterning described above.

The seminar leaders, John Grinder and Carmen Bostic St. Clair are well aware of significant cultural differences between business practice in Japan and the United States and Western Europe. The patterns selected for presentation have been tested effect in a number of cultures – it will be of great interest to note which particular form they will take in the Japanese business community.

Grinder and Bostic invite interested members of the Japanese business community to a highly experiential and interactive experience in this seminar.

We await your arrival with pleasure!

John Grinder
Co-creator of NLP
Carmen Bostic St. Clair
President of Quantum Leap, Inc.

作成 2023/10/23