以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 140 号 (2010.3.16 刊) からの抜粋引用です。
* * * * * * *
今回は、「北岡新 NLP FAQ、その三十一」のトピックがカバーされています。
1) 北岡新 NLP FAQ、その三十一
Q71 (140): 改めて、本メルマガはどういう読者層を対象にしているかについて語っていただけますか?
A71 (140): 本メルマガの第 8 号の FAQ1 「このメルマガは誰をターゲットにしているのですか?」に対して、私は、次のように答えています。
「このメルマガの主ターゲットは、『NLP ハードコア』と定義しています。 すなわち、NLP のパワーをすでに実感していて、NLP を自分の職業等に取り込んでいるプロフェッショナルな方々 (NLP のプロを含みます) です。このため、 このメルマガに見られる説明の大部分は左脳志向の傾向が非常に強いものになっています。NLP をワークショップ等で実際に経験したことのない方々には、必然的に、理解が難しいかもしれません。」
実際、本メルマガの「前身」 (第 1 号から第 17 号までです) では、確か 1,000 部以上の読者数が達成されていましたが、「新版」 (第 18 号以降です) になって、一時は、私の記憶では、二、三百部まで落ちた後、現在は、1600 部前後を推移しながら安定してきています。
この数字は、とても「大衆向け」とは言えず、「コア」な方々が本メルマガの読者になっていると言えるかと思います。特に、最近の読者数にほぼ変化が見られないのは、コアの集まりがすでにできあっていることを意味していると思われます。
その中で、何人の方々が本メルマガの「サイレント リーダー (まだ私と出会ったことのない読者)」であるか、私にはわかりませんが、ぜひともなるべく多くのそういう方々とできるだけ早い時期にお会いしたいものだと 願っています (これは、私と会うと、書面で得る私の印象とは、実際の私は天と地ほどの違いがあることがわかるからです)。
(ここでもまた) 誤解を恐れずに言うと、私は、約 20 年前にかなりの「大いなる勘違い」をして、「私は、NLP を通じて、非常に限定された、複数の領域で『個人的天才』になれた。これからは、この『20 世紀、21 世紀のレオナルド ダ ヴィンチ』を作り出せる方法論を、『喉から手が出るくらい』欲している少数の人々に伝えたい」と決心して、以来ずっと頑なにこの立場を守り続けてきている 次第です。
(ちなみに、3 月 22 日開催の「個人的天才になるための必要条件」ワークショップでは、この「20 世紀、21 世紀のレオナルド ダ ヴィンチを作り出せる方法論」を開示しますので、興味のある方は、ぜひとも参加していただきたいですね。)
ですので、私自身のマーケティング法は、最近の号のメルマガでも示唆したように、「ボト ム アップ」的ではありませんし、非常にコアな、比較的少数の読者の方々に本メルマガが読まれてきていることは、20 年前の私の「初心貫徹」をしているつもりですし、また、その目的をそれなりに達してきているという自負もあります。
確かに、たとえば、広告業界において、黎明期の「啓蒙主義」 (= 押し付け) 的な売り込み方の反省に立ち、現代の広告は、「お客様が常に無条件に正しい」という「民主主義」的な売り込み方が主流になっているようですが、反面、私が 最近読んでいる洋書にも書かれているように、「単なる民主主義は社会的問題を解決できず、貴族的精神の要素が生活の中に導入される必要がある」べきだと、 個人的には思っています。
つまり、多数派が常に正しい、という考え方は、場合によっては、「集団催眠」によって、 「ハーメルンの笛吹き男の鼠の群れ」を生み出す危険性も孕んでいると思いますし、特に、私にとっては、昨今の 1 億 3 千万人の「総活字離れ化」、「総携帯ユーザー化」には、すでにその兆候が如実に現れているように思います。
その意味では、個人的には、長年海外に住み、国内のボックスの中にいるだけでは決して見 えない諸点も見えるようになっていると自負している私のような人間が、「トップダウン」式に、日本社会全体に警鐘を鳴らすことがあっても、日本社会にとっ て得にはなれ、決して損にはならないであろう、という思いをもちながら、国内での私自身のワークを継続してきています。
(ここでもさらに) 誤解を恐れずに言うと、もう亡くなった、ジャズ/映画評論家だった植草甚一氏は、若者に対して多大な影響を与えた若者のためのオピニオン リーダーだった、と聞いていますが、私も、「平成の植草甚一」路線 (実は、私には、この「平成の~」の表現でモデリングしたい方がもう一人いらっしゃいますが) で活動を続けていけたら、と思っているところです。
Q71 (140): 今週末から来週にかけて開催されるワークショップについてコメントしていただけますか?
A71 (140): 北岡泰典の「渾身」のワークである「NLP と瞑想」ワークショップが 2009 年 10 月に初開催されました。参加者からのアンケートでは「衝撃を受けました」とか「目から鱗が落ちました」などの「絶賛」が相次ぎ、さらに、この第1回を受講 できなかった方々からの熱いご要望もあり、1 月 11 日 に早くも第2回「NLP と瞑想」ワークショップが追加開講されました。
おかげさまで、第2回「NLP と瞑想」ワークショップは定員一杯の 20 名の参加で、「満員御礼」となり、さらなる反響を呼んでいますので、今回 3 月 21 日 (日) に第3回「NLP と瞑想」ワークショップが開講されることになりました。
このワークショップでは、瞑想そのものよりも「瞑想のし方」が伝授されます。また、その方法論は、「サマタ」系というよりは「ヴィパサナ」系です。
この違いについては、ある Web サイトに以下の「サマタ瞑想 vs ヴィパサナ瞑想」の記載がありました。
「サマタの瞑想はひとつのことに意識を集中することによって、気持ちを落ちつかせ、心を静かな状態に導きます。仏教でいうところの禅定、静慮 (pali=jhana)という心の 状態をつくりだします。これはたいへん高い心の状態ですが、これだけでは悟りには至 りません。そこでヴィパッサナーが必要になります。
ヴィパッサナーとはくわしく観察する、という意味です。ではなにを観察するのかという と、今、目の前にあるもの、目の前に起こっていることを、ありのままに、ただ、観察するのです。具体的には身受心法、つまり、からだ、感覚器官、心、心の 対象である一切のものごとを、観察していきます。そしてありのままの真実に気づいていくのです。」
方法論的には、(もちろん、体を使うハタ ヨガでもありませんが) 日常の仕事を使うカルマ ヨガでも、愛と献身の道のバクティ ヨガでもなく、むしろ、知識の道のジュナーナ ヨガもしくは、メンタル コントロールであるラージャ ヨガであるということになります。
NLP は、まぎれもなく、現代最高のジュナーナ ヨガもしくはラージャ ヨガの方法論です。
「NLP = ジュナーナ ヨガ/ラージャ ヨガ」の観点から、このワークショップは、今後「NLP とヨガ」のワークに発展していく可能性も秘めています。
3 月 22 日 (祝・月) には「個人的天才になるための必要条件」ワークショップが開催されますが、概要は以下の通りです。(一部サイト上での情報では曜日が適切ではなかったようです。)
「北岡泰典は、最近、NLP 資格コース以外にも、「マインドワーク」、「NLP と瞑想」といった「変性意識」ワークショップも開講してきていますが、今回、3 月 22 日 (祝・月) に「個人的天才になるための必要条件」1日ワークショップを開講することになりました。
このタイトルは、1988 年に NLP 共同創始者のジョン グリンダー氏がジュディス ディロージャ女史と英国で共同開講し、北岡が初めての同氏のワークに接する機会となったワークショップ「Prerequisites to Personal Genius」の北岡訳であり、かつ、お二人の共著書の『Turtles All the Way Down (どんどん下に重なっていく無数の亀): Prerequisites to Personal Genius』の北岡による翻訳書『ニューコード NLP の原点: 個人的天才になるための必要条件』の主題名でもあります。
『個人的天才になるための必要条件』の邦訳書は、高価で、内容的にも、グリンダー氏とディロージャ女史が1986年3月にカリフォルニア州サンフランシス コで開講したワークショップの内容転記本にもかかわらず、かなり難解本です。 事実、日本人の基準から見て、これほど左脳的で、レベルの高い質問がワークショップ参加者からなされることはまずないだろう、といった感想をもつほどで す。
この「個人的天才」とは、何もベートーベンやアインシュタインやピカソのような、社会的 認知の観点から定義された「普遍的天才」ではなく、個々人自身の専門領域で自分自身の潜在性を開花させ、充全なパフォーマンス能力を発揮できている「自分 が所属する業界での第一人者」という意味です。
私自身、1988 年にグリンダー氏の「個人的天才になるための必要条件」ワークショップを受講した後、この「個人的天才」の意味合いで、自分の天才性を磨いてきています。 すなわち、私は、NLP を学ぶ以前から興味のあったエリアを含む、四つのエリア (1) 英語を含む語学学習、2) NLP、3) 精神世界、4) 片手でのコンピュータの小キーボード操作) で、自分を、最高のパフォーマンス レベルを発揮できる「個人的天才」にしているという自負があります。」
FAQ70 でも示唆したように、本来は、NLP は、個人的天才を作り出せる方法論なので、本ワークショップでは、私が過去どのようにして「NLP を通じて、非常に限定された、複数の領域で『個人的天才』になれた」かの、方法論を開示する予定です。
特に、自分でもかなり評価している、私の英語執筆力を実地にデモ実証したいと思っています。
本ワークショップがシリーズ化される場合は、次回からは、(おそらく私が教えた NLP トレーナーとのコラボで) さまざまな分野での天才をモデリングするワークを開講していきたいと思っています。
3 月 23 日 (火) からは「コミュニケーション スキルアップ イブニング ワークショップシリーズ」が開始されます。
本質的なコミュニケーション能力をアップさせる自己実現のワークショップである本プロジェクトは、北岡塾ワークの一環として、特別に企画されたコミュニケーション技能向上イブニング ワークショップ (5 回) シリーズです。
本ワークショップでは、NLP 共同創始者のジョン グリンダー氏の提唱する、以下の基本コミュニケーション技能の SRCF/C がカバーされます。
S 状態管理 (State Control)
R ラポール (Rapport: 相手と波長を合わせること)
C カリブレーション (Calibration: 観察力のこと)
F 柔軟性 (Flexibility)
C 首尾一貫性 (Congruity)
さらに、前号で紹介されたような、北岡による神道系概念の NLP 的モデリングも紹介される予定です。