以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「旧編 新・これが本物の NLP だ!」第 106 号 (2009.5.2 刊) からの抜粋引用です。
* * * * * * *
今回は、「日本 NLP 協会の名称変更」、「先号のメルマガ メッセージの真意」、「私の資格コース参加者の方からのメッセージ」のトピックがカバーされています。
1) 「日本 NLP 協会」の名称変更
5 月 1 日付で「日本 NLP 協会」は「NLP インテグラルアソシエーション」 (「統一協会」を意味します) に変更されました。
NLP インテグラルアソシエーションは、「株式会社日本 NLP 協会」から名称変更された「椎名ストレスケア研究所株式会社」と現在法人化準備中の「オフィス北岡」によって共同運営されます。
この動きは、以下に伝える、私の今後の方向性と呼応しています。すなわち、私は、今までの NLP 資格コース トレーナーの業務重視の方向性を改め、資格コースの開催頻度を抑える一方でコースの高品質化を達成する目的で、資格授与団体の「NLP インテグラルアソシエーション」の高ブランド化を図っていくことになりました。(これを期に、私自身の称号に「NLP トレーナーズ トレーナー」を使うことにしました。)
このように、以下に示した、NLP 市場外の、特にビジネス界への NLP の普及、および NLP 市場の他団体の資格保持者の技能のブラッシュアップ、の二つのエリアのワークは、今後オフィス北岡経由で提供されていき、NLP 資格コースは、NLP インテグラル アソシエーション経由で開催されることになります。
これを機会に、さらに充実した、高品質の NLP ワークを継続的に提供していくつもりですので、今後ともよろしくお願いします。
2) 先号のメルマガ メッセージの真意
本メルマガの先号で、私は以下のように書きました。
「私自身、2002 年以来『本物の NLP』を教えてきていますが、そして、実際に私の資格コースを受けてくださる方々からは、『こんなに NLP が驚異的で、おもしろい ものとは知らなかった』という評価を受けてきていますが、それが市場全体および市場外に伝わっていないことは、非常に残念なことですね。
極端な話をすると、数人の方からは、『市場外からは、NLP はあまりにも悪いイメー ジを受けているので (主な理由は、NLP トレーナーの質にあると思われます)、北岡先生も同類に見られるので、「NLP」という名前を使わずに活動するか、市場外で活動する方が得策ですよ』というアドバイスを受けてきているくらいです。
この状況にいて、現在、 NLP マスター プラクティショナー コースが 5 月 9 日から始まりますが、プラクティショナー、マスター プラクティショナー等の資格コースの私の活動は、今後頻度を落とすことにしたいです。
特に、9 月 5 日から開講される予定のトレーナーズ トレーニング コースにつきましては、今後開催の予定はないものとしたいです。私は、『同時的首尾一貫性』の観点から、今まで『頻繁』に自分自身の言質を翻してきていますが、今回は翻らないと思います。
幸いなことに、私のマスター プラクティショナー、トレーナーズ トレーニング コースについては、他団体で資格を取得した方々の編入を認めていますので、どうか、この機会を利用して、私の『本物の NLP』を、できるだけ多くの人に、直に皮膚で感じていただきたいです。」
このことについて、メルマガの読者から「ということは、北岡先生は、今後 NLP を 放棄するのですね」といったフィードバックを受けたのですが、私の真意をさらにはっきりさせたいと思いました。私の真意は、以下のとおりです。
現在、(というか、国内における NLP 創成期以来ずっとでしょうが) 私の見るところ、国内には、欧米での最上級クラスの NLP トレーナーの技能をもったトレーナーは極めて数少ないので、「NLP の資格をもっているが、自分の人生に落とし込めない、教えられない」方々がたくさん生まれてきているようです。
聞くところによると、米国で 1 週間程度の最上級資格コースを修了して、資格保持者になっても、企業研修にいって NLP を教えたところ、研修の担当者と参加者から「総スカン」を食った、ということも頻繁に起こっているようです。
この状況では、プロのビジネスマン等から、非常に否定的な NLP 評価を受けることは必至で、このため、いつまで経っても、「本物の NLP」が、「主に資格ビジネス市場である」 NLP 業界の外で浸透しないのだと、私は考えています。
さらに、このためにこそ、私は、「市場外からは、NLP はあまりにも悪いイメージを受けているので (主な理由は、NLP トレーナーの質にあると思われます)、北岡先生も同類に見られるので、『NLP』という名前を使わずに活動するか、市場外で活動する方が得策ですよ」というアドバイスを、ビジネスの専門家から受けてきている次第です。
私が述べた「プラクティショナー、マスター プラクティショナー等の資格コースの私の活動は、今後頻度を落とすことにしたいです」の真意は、私が重点的に NLP 資格コースを開催しているかぎり、かなりの時間とエネルギーが資格保持者の育成に注がれる一方で、1) NLP 市場外の、特にビジネス界への NLP の普及、と 2) NLP 市場の他団体の資格保持者の技能のブラッシュアップ、のエリアのワークに専念できないので、今後は、資格保持者の育成ではなく、これらの二つのエリアにさらなる時間とエネルギーを費やしたい、ということにありました。このことによって、「本物の NLP」を教えられる人材をできるだけたくさん市場内外に送り出して行きたいと思っています。このワークは、今後の北岡塾のメインテーマになります。
その意味で、私は、NLP の資格コースを放棄することがあっても、NLP そのものを放棄するわけではありません。
以上、誤解の払拭につながればうれしいです。
3) 私の資格コース参加者の方からのメッセージ
私は、先号のメルマガの真意について、私の資格コース参加者に、プライベート メールを送りましたが、 そのうちのお一人から以下のようなメッセージを受けました。
「私も、先日のメルマガを読んで、誤解をした一人です。先生はもうNLPを捨てて、山にこもってしまうのかしらと思いました(笑)。
正直、私は、先生の NLP ワークショップにいらっしゃる他団体の NLPer に対して、結構失望していました(NLP 自体に対してではありません)。
よく皆さん、『今まで演習が苦手だった』とか『ここに来て初めて演習が楽しいと思った』とかおっしゃっているのを聞きます。
そういう言葉を聞くと、私は他のコースを知らないので、北岡先生のコースを受けてよかったと思う反面、なんだか (今の NLP の状況に) 失望した気分を感じます。
新参者の私が言うのも何ですが、演習が面白くなくて、その方達は、NLPの何に惹かれ NLP の何が有効だと思って、NLP コースを受けてきたのかな?と。
先生の資格コース中及び直後は、NLP に対して幻想を持っていたようだと、今感じます (つまり、本当の NLP が市場に伝わっているのだと思っていました。)。先生がおっしゃっていた「レモンの味を知らない人に、レモンの味を体験させることはできない」という言葉の意味がしみじみわかります。
その意味で、先生が今後、 NLP 市場外の、特にビジネス界への NLP の普及、と NLP 市場の他団体の資格保持者の技能のブラッシュアップのエリアに重点を移されることに、私は賛同させていただきたいと思います。」
このメッセージに対して、私は以下のように返答しました。
「『新参者の私が言うのも何ですが、演習が面白くなくて、その方達は、NLPの何に惹かれ NLP の何が有効だと思って、NLP コースを受けてきたのかな?と』についてですが、そういう方々は、たぶん、資格を取ればいつかは自分も (資格!) ビジネスができる、という淡い期待でやっているのではないでしょうか?
いずれにしても、国内 NLP 市場で『ここの教えは北岡 NLP よりもすごい』という話を一度も聞いたことがないので、日本の NLP 市場は欧米に比べてレベルが非常に低いと推測できます。
今後は、『なぜ「本物の NLP」が市場に伝わらないのか』といった『愚痴』は言わずに、自分が市場の外に出て行って、現在の誤解された NLP の状況を地道に改善していきたいと思っています。
そのためにこそ、資格ビジネスへの重きから解放されようとしているところです。」