以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「新編 新・これが本物の NLP だ!」第 58 号 (2015.11.26 刊) からの抜粋引用です。

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今回は、以下のトピックがカバーされています。

1.「現実という名の RPG ゲーム」ワーク参加者感想
2.「現実という名のロール プレイング ゲーム」ワーク Q&A IV

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1.「現実という名の RPG ゲーム」ワーク参加者感想

11 月 22 日に東京で、「現実という名のロール プレイング ゲーム (現実の仮想現実化ゲーム)」半日ワークが開講されました。

以下のページに、アンケート式のワーク参加者の感想が掲載されています。

http://www.office-kitaoka.co.jp/rpg/feedback/

一部の参加者からは、後日、「衝撃的なワークでした」という感想もいただいています。

そういう参加者の方々からの反応に励まされ、今後、「現実という名の RPG ゲーム」のイブニング ワークと半日ワークを月一のペースで開講していくことを、現在、企画しています。

今後の東京でのイブニング ワークとしては 12/7 (月) (これは現行の「北岡イブニングワーク:一流から超一流へ」の最終回としてすでに決定しています)、1/14 (木) を、半日ワークとしては 12/20 (日) を暫定的に予定しています。最終決定次第、本メルマガ等でワーク開催詳細を告知いたします。

直近では、11/29 (日) に大阪で「現実という名の RPG ゲーム」半日ワークが開講されます。

http://www.office-kitaoka.co.jp/rpg/

12/7 (月) の「北岡イブニングワーク:一流から超一流へ」の最終回 (第13 回) は、「現実という名の RPG ゲーム」イブニング ワークとして開講されます。

http://www.office-kitaoka.co.jp/new_method/evening/

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2.「現実という名のロール プレイング ゲーム」ワーク Q&A その4

先号のメルマガに引き続き、「『現実という名のロール プレイング (RPG) ゲーム』ワーク Q&A IV」を掲載いたします。

Question 8: 最近、ご自身の呼称を「変性意識の研究家」から「意識の研究家」に変えたようですが、この意味合いを教えてください。

Answer 8: 私自身、過去 40 年以上にわたって催眠、トランス、瞑想、化学的意識状態の研究家と自己規定していましたが、どうも、この自己規定では、「通常とは異なる超常現象 (あるいは超常意識)」のお宅的な研究家というニュアンスがあったかと思います。

この中で、私は、北岡エッセイ「レモンの味を知らなくてもレモンの味を創出できる方法論:完全解説」 (現在、「現実という名の RPG ゲーム」半日ワークの申込者の方に恩典配布しています。詳しくは、本メルマガ第 55 号を参照してください) でも指摘したように、ガリー ラヒマンの『隠された意識の歴史 (A Secret History of Consciousness)』の「人間意識の進化論」に触発されて、今後は、通常意識をも含めた「人間意識全般の研究家」として自己規定していきたいと思いました。

おそらく、このことは、今まで、「変性意識関連」の狭いニッチ市場向けのワークをしてきていましたが、最近、「コペルニクス的大転換」の発見をし、「現実という名の RPG ゲーム」モデルを開発した後の私は、「意識関連」の広大な一般市場向けに舵を取り直し始めたことを象徴的に表していると思います。

今後は、先号のメルマガでも示唆したように、NLP/自己啓発系の世界を飛び出して、「文化評論家/哲学者/心理学者/比較文化人類学者」として社会全般に対して普遍的な提言をしていきたい、と思っています。

ちなみに、私は、自分自身を「『現実の仮想現化』支援トレーナー」 (英語では、「Real RPG Trainer」とも言うのでしょうか) と自己規定することもできるかと思いますが (この呼称が一番ピッタリかもしれません)、実は、今後の私のプロジェクトの英語による世界展開も見据えて、サイト ドメインを取得しました。そのドメイン名はなんと「www.rpg.training」です。世界展開も考えると、これほどぴったりの URL はないと、悦に入っているところです。

Question 9: 仮に宇宙が一つの有機的で、もっとも精巧なコンピュータだとしたら、すべては「必然」で、人間に「自由」はないのでしょうか?

Answer 9: この質問は、今回の 11/22 開講の東京での半日ワークの際になされた質疑応答に関連しています。

このワーク中、私は、「ちっこい、ちっこい RPG ゲーム機で RPG を楽しんでいる人が、もし『現実を仮想現実化』できて、かつ『仮想現実とのフィードバックのやりとり』ができるようになって、(自分の脳もその一部である) 一つのもっとも精巧な『宇宙全体との究極の RPG ゲーム』ができるようになったら、空恐ろしいことが起こりますよね」と発言しているときに、自問自答的に、頭の中で「RPG ゲーム機の仮想現実は、プログラム化されていて、すべて必然であるが、宇宙全体相手に RPG ゲームを行う場合、もしかしたらすべて必然となって、人間の『自由』は全面的に奪われてしまうのではないか」と考えてしまいました。

ワーク参加者との質疑応答の最中のリアルタイムでのこの自問自答への私の無意識ちゃんの答えは、それこそ「空恐ろしい」もので、私自身、まさにリアルな「選択点」で、その答えを口に出して、ワーク参加者の方々に伝えさせていただきました。その答えは以下のようなものでした (内容を若干編集した上で引用しています)。

「たしかに、『現象界』はすべてプログラム化されていて、文字通りすべて『必然』ですが、幸いにも、人間には『メタ力』が備わっています (『メタ力』とは、『観察者』、『観照者』の視点のことで、英語では『Witness』です。世阿弥の『離見の見』のことです。私が過去徹底的研究した印哲のベーダンタ哲学/心理学では『人間の意識状態で、純粋観照者より高次のものはない』とされています。極言すれば、「神になる力」と言ってもいいです)。この『メタの度合い』は、(瞑想、NLP 等の特殊な『意識の訓練』が必要ですが、その訓練を条件として) 自由に選ぶことができ、かつ、現象界には縛られない形で、自分の好きな選択点と行動選択肢を創出することができます。この意味では、メタ力が人間 (あるいは存在一般の) の自由を意味する一方で、現象界が必然を意味します。ただし、自分が自由になって、自己解放されていくその過程そのものが、もともと必然かどうかは『神のみぞ知る』です。私の場合は、少なくとも、この自由になる過程で、人生がますます豊かに、豊かになっていきました。」

ここでおわかりのように、上記の、私の「意識の研究家」、「哲学者」、「心理学者」としての「自由と必然」論は、自己啓発と成功哲学系の NLP 業界で可能な (現象界についての) 議論のレベルをはるかに超えたものです。

ちなみに、私は、関西の地方都市の高校在学時代、在部していた文芸部の機関紙に「必然性序論」という小論文を寄稿していて (この機関紙『山脈 (やまなみ)』はもう私の手元にはないです。地元の方でまだもっている人がいるかもしれませんが)、そこで、「人間の生は、いわば、音楽テープのホワイトノイズ (死) に曲 (生) が乗っているだけのものである。また、人は皆、毎晩、眠るときに、『黄泉の世界』に入っていて、死とはその状態の常態化にすぎないので、別に死は恐れるべきものではない」の旨のことを主張しています (当時は、私は、大江健三郎の小説『日常生活の冒険』の登場人物で、哲学者の「斎木犀吉」をモデリングしていました)。

作成 2022/12/28