以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「新編 新・これが本物の NLP だ!」第 45 号 (2015.7.10 刊) からの抜粋引用です。

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今回は、以下のトピックがカバーされています。

1.「レモンの味を味わえる方法を発見!」追加解説

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1.「レモンの味を味わえる方法を発見!」追加解説

先号のメルマガの「北岡、『レモンの味を知らない』人がレモンの味を味わえる方法を発見!」では、一部の人々 (?) にとって「衝撃的」な発見を報告させていただきましたが、ある方から、この内容と 7/13 のイブニング ワークについて質問を受けましたので、その質疑応答を匿名引用させていただきたいと思いました。

質問内容は、「今回のワークに日程上参加できないのがとても残念です。近い将来開講の先生のワークで本の題名・著書名を直にお聞きしたいと思っていますが、一点だけ、該当の本は、『「他のすべてのアファメーションをともなった自己啓発系の本とは、まったく異次元の本」である』とありますが、他のアファメーションとどこがどう違うのか、についてだけ教えていただけませんか? また、先生のワークで、この本関連の演習はされますか?」というものでした。

私の回答を紹介いたします。

「この時点で本の題名・著書名を開示できないのは、『歯がゆい』ですが、以下をお伝えできます。

過去の私の修行時に体験した『悟りの世界 (純粋意識、と言っていいです)』から照らし合わせてみて、この本の方法論のすごいところは、すでに『向こうの世界 (神の世界、霊界) に抜けた次元』 (『二元論の中で生きている人間に「完璧なハリウッド映画」を見せていて、絶対に正体がわからないようになっている (現象界を超えた) 監督 (純粋意識) の次元』のことです) から、まだその次元に抜けていない人々に手を『差し伸べている』点です。まさに、『慈悲に満ち満ちた「菩薩」的な人間愛的行為』かと思います。

言い換えれば、今までの私の知っているアファメーションは、例外なくすべて、現象界 (完璧なハリウッド映画) の中で、自分がどう『成長』、『自己改善』できるか、についてですが、この本は、その次元を超えた (映画から抜け出た) 視点から、『そういう成長、自己改善も含めて、現象界で体験していることはすべて「幻想」 (サンスクリット語の「マヤ」) である』という前提に成り立っている点が、決定的な違いです。

そうは言っても、すでに『向こうの神の世界』を体験した者でないと、この本のアファメーションが、他の何十、何百あるアファメーションと実際にどう違うのか、あるいは、この本のアファメーションを、著者が言うように『愚直』に続ければ、はたして最終的に現象界から抜け出れる (解脱する) のかどうか、等の判断は、参照機構が欠如しているので、構造上、付けられないと思います。

この点に関しては、『向こうをすでに見ている人』は、『まだ見ていない人』に対して、『こうこうこういう方法の手順を踏めば、こういう結果が得られますよ』と言うことしかできず、聞く人も、その人を信用 (というよりも、私は『信頼』の言葉の方が好きですが) して、その手順を続けることしかできないですよね。

このメカニズムについては、トランスパーソナル心理学者のケン ウィルバーが、『目には目を』で、以下の三手順を提唱しています。

1.指示。これは、たとえば、『もしこれを行えば、これこれを獲得します』というような、(指示内容の妥当性を) すでに知っている者による指示です。

2.個別確認。指示に従った人が指示内容の妥当性を自分自身のために確認します。

3.共同確認。指示に従った一定数の人々が、指示内容の妥当性に関する自分自身の確認を相互共有し、この時点で、指示内容がこれらの人々が属する『グループの中での真理』として見なされるべきことになります。

科学的な真理の確認 (科学者は、同じ条件下で実行される反復実験で同僚が同じ結果を得ることに重く依存しています)、ユークリッド幾何学の公理、政治的運動の盲目的な追従等を始めとして、この手順はどのような領域においても機能しているように思われます。

このようにして確認された「真理」は、その妥当性を確認する人々のグループの中だけで妥当であることを強調しておく必要があります (ここには同語反復があります)。

ちなみに、私も、表面上は、ごくごく普通の何でもない one of many の体裁をしているが、実は、その道のプロの人々を『こんなものを書いていいのか』と唸らせるほどの『隠れた秘技的名著』を書いてみたいと思いました (笑)。

『先生のワークで、この本関連の演習はされますか?』についてですが、たとえば、7/13 のイブニング ワークでは、該当の本については、題名・著書名の紹介だけです。演習としては、最近私が開発した、『人間一人一人は、実は「神の子」であることを「実感」できる』、私の『実践的魂学』の一環のテクニックの紹介を予定しています。

では、また機会がありましたら、私のワークへの参加よろしくお願いします。」

作成 2022/12/15