以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「新編 新・これが本物の NLP だ!」第 44 号 (2015.7.8 刊) からの抜粋引用です。

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今回は、以下のトピックがカバーされています。

1.北岡、「レモンの味を知らない」人がレモンの味を味わえる方法を発見!

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1.北岡、「レモンの味を知らない」人がレモンの味を味わえる方法を発見!

先号のメルマガで、私は、「実践的魂学」の新プロジェクトについて語りましたが、その後、これに関連して、「空恐ろしい」本に出会いました。

私は、6 月初めに、私が常々優秀なトレーナーと評価しているある方の二日間ワークに参加しました。この内容については、今後、本メルマガで報告させていただく機会もあるかとは思っていますが、一点だけ、この講師の方が講義中に紹介された本に、私は「度肝を抜かれて」きています。

この講師は、最近、量子力学を徹底研究されてきているようで、その文脈で、「『純粋意識』 (北岡は、『神 (ブラーマン)』と等価と思っています) が自分を知るために主体と客体を分けた。その二元論の中で生きている人間は、『完璧なハリウッド映画』を見せられているが、すべて巧妙にトリックが隠されていて、絶対に、(現象界を超えた) その監督 (純粋意識) の正体がわからないようになっている」という意味の、実に興味深い発言をされました。

この発言は、その頭に「映画『マトリックス』で表現されているように」という修飾文句を付ければ、ピンと来る人も多いかと思います (ちなみに、『マトリックス』の監督は、脚本についてチベットのリンポチェ等の悟っている人々から助言をもらって、この映画の内容と悟りの世界の間に矛盾がないように徹底的に脚本を練り込んで完璧化なものにした、と聞いています)。

上記の講師は、この発言内容に関連した形で、ワーク参加者にある本を紹介しましたが、その際、「この本は、あまり売れていないが、とんでもない本だ。本の中でも示唆されているように、この本と縁がある人だけしか手に渡らないようになっている」という意味のことを言いました。

私は、ワークの後、この本および同じ著者のもう一冊の本、さらにこれらの英語の原書および英語のオーディオブックを入手して、私なりに研究してきていますが、本当に「とんでもない本」だと思っています。

この本は、数年前に自己啓発系の有名な方が翻訳されていて、どうも、業界では、「またもう一冊のアファメーションの本」程度にしか見られていない嫌いがあるようですが (事実、私の個人セッションの複数のクライアントの方に「とんでもない本を見つけました」と伝えましたが、「実は、その本は以前に読んだことがあって、今も本棚にあります。その本からは、北岡さんが言っているような意味合いは読み取れませんでした」的な反応をもらいました)、私の見るところ、これは「他のすべてのアファメーションをともなった自己啓発系の本とは、まったく異次元の本」であると思っています。

私は、常々、首尾一貫して、「NLP は、青空を覆っている雲を排除するための最高の方法論です」と言ってきています (今もそう思っています) が、その際、「雲を排除した後の青空は、各人それぞれ NLP 以外の方法で前もって磨いておいてください」というふうに言い足してきています。

言い換えれば、NLP では、構造的に、「アンカーの上書き (リプログラミング、プログラミング変更)」は可能ですが、「アンカーそのものを消滅させる (純粋意識になる、という意味では、ディプログラミング、プログラミング解除)」ことはできないはずです。

私は、量子力学、ホログラフィー、フラクタル的なパラダイムに基づいている該当の本で提唱されている、一見普通に見えるアファメーションは、まさしく、この「雲を排除した後の青空を磨く」ための「プログラミング解除」の方法論だと見ています。

別の観点から言うと、NLP では、アンカーのショートカット先の体験を作れませんが (= レモンの味を味わったことのない人に、NLP でレモンの味を体験させることはできない)、この本の方法論を使えば、アンカーで呼び出すべき「雲を排除した後の青空」 (すなわち「神の体験」) を「創出」できると考えています。

以上の私の今の意見がもし仮に正しいとしたら、「人類」は、「神の体験を創出できる認知論的な方法論」と「一度体験した神の状態を、いつでも自由自在に再現できる方法論 (NLP)」の両輪を獲得したことになってしまいます (!)。

以上が私の報告内容ですが、あまりにも突拍子もない「発見」なので、この時点では、該当の本の題名等は、この紙面では言及しないでおきます。

ただ、来週月曜日開講の北岡イブニングワーク (以下を参照のこと) では、「クローズドの場」で固有名詞を語るつもりでいますので、私の発見にご興味があれば、ワークに参加してみてください。

なお、もし仮に私が「公け」にこの本の題名等を伝えることがあったとしても、翻訳本は、私が調べたかぎりでは、原書のかなりの分量がカットされてしまっています。これは、ページ数が多いと国内では売れないという、単純な「悲劇的」な理由かと思われます。

また、翻訳の前文に「この本には美しいイラストがあります」の旨の文言がありますが、イラストもすべて削除されています。

さらに、肝心のアファメーションの訳の一部について、原書を読んでいないある人から不適切な感じがします、という指摘を受け、調べてみましたが、たしかに該当のセンテンスは「誤訳」と言わざるえないものになっています。

ということで、原書を参照しないと、著者の真意が伝わらない可能性があるという意味において、どこでも、いつもながらのことですが、こういうふうにして「奥義が奥義としてとどまっていく」のだ、と再認識しているところです (実に、うまくできていると思います)。

なお、前号のメルマガで、「ゴールデンウィーク中の 5/2、5/3 の『無料 NLP シークレット セミナー”The Truth”』の収録 DVD の動画化の編集が終わっています、近日中に『無料公開』することを企画中です。乞うご期待ください」と書かせていただきましたが、 DVD の動画化の無料公開は、遅れていましたが、近々中に行われる予定になっています。

作成 2022/12/14