以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「新編 新・これが本物の NLP だ!」第 37 号 (2015.2.12 刊) からの抜粋引用です。
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今回は、以下のトピックがカバーされています。
1.Meta Mind Work Basic 開講される
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1.Meta Mind Work Basic 開講される
先々週と先週の週末 4 日間かけて Meta Mind Work Basic が開講されました。
この MMW には、「マスターマインドプログラム」の受講者も参加しましたが、諸々の理由から「少数精鋭」になりました。
特に、「マスターマインド」受講者に関して言うと、精神世界、ボディーワーク、施術、コーチング等の「ベテラン」あるいは「強者」ばかりで、この 4 日間は、通常の「変性意識の素人さん」相手のワークとはまったく異次元の内容になりました (ある意味、通常、私が張っている「結界」 (これは、いつも私が「フィルタリング」と呼んでいるものです) を破るほどのサイキック エネルギーの持ち主たちが集まっていると、形容しても語弊はないと思います)。
少なくとも、どこかで私が示唆させていただいたように、「金銭的にハングリー精神をもっている人々の集まり」ではなくて、「自らの仕事人生に充実感を持った実力者達が対話等で思考を交わして創造していくことで、新たな成長を遂げられるような場」になっていると思えるのですが、私のトータル プロデューサの BB さんは、実は、私の講義の内容をいっさい知ろうとはしない、まったくコンテンツフリーのプロモートをされてきているのですが、そのプロモーションのし方で、結果的に、私が教えたいと思っていた強者の方々を、少数精鋭的に、ピンポイントで特定できたのは、「奇跡的」と思えます。
(ちなみに、私の会社のことを個人的に報告させていただくと、BB さんのおかげで、約 1 ヵ月半の期間の間に、「マスターマインドプログラム」が保証している年収額以上で、私の会社の通常の年商に匹敵する額の売り上げが達成できたので、BB さんの実力は充分以上に証明された形です。)
今後、この方々が、自らの業界業界で「大化け」され、「この疲弊しきった日本の社会を真の意味で指導していって、 世界的にはもう一度日本再生の道を導けるような人材をぜひ育成したいという私の思いが強く、僭越ながら、『吉田松蔭の松下村塾の平成版』を目指している」「マスターマインドプログラム」の場から世界に飛び立っていってほしいと思っているところです。
ということで、この 4 日間は、極めて内容の濃い時間となりましたが、参加者の方々からのいくつかの質問、コメントを以下に編集引用させていただきたいと思いました。
まず、精神世界の強者の方からは、たしか二日目に、以下の意味合いのコメントをいただきました。
「北岡さんは、『催眠/瞑想/NLP』の三位一体説を唱えていて、今もその説明を実際にお聞きしましたが、私自身は、この三位一体説は、仮説の域を超えていて、すでに証明されているものだと思います。このため、北岡さんは、今後、堂々と、新しい北岡体系の一部として、この三位一体説を『証明された原理』として提唱されていっていいと思います。」
思うに、NLP は「主観的経験についての科学」と定義されているのですが、たしかに、私の 40 年以上に渡る主観的体験に基づいた「徹底的検証」にも、この三位一体説は耐えてきているので、その意味では、「証明済み」と断言できると思いました。
これまで、私が提唱していることに、このような「追認的裏打ち」をもらったことがなかったことが、MMW 参加者が強者であると感じた理由の一つです。
また、施術者の参加者の方からは、「通常、私の師匠等は、『私のやっていることをただ見よう見まねで真似しろ』とか『1 万時間試行錯誤しろ』とか言いますが、『方法論』がないので、どの方向に向かって、何をどうすればいいか、まったくわからないままなのですが、この MMW で教わっている『ステップバイステップ』の演習群の場合、各演習を行うと、『必ず』一定の結果が達成されて、かつ、その結果を客観的に吟味検証できることが驚きです」という意味の感想をいただきました。
さらに、複数の方から、「コンテンツフリーを象徴している付箋紙の上に、たとえば、アドバイザーなりメンターを置く場合がありますが、このとき、『白』ではなく『黒』 (邪悪という意味ですが) の要素の人を置いたら、どうなるでしょうか」という意味合いの質問を受けました。
これについては、私は、「NLP で、付箋紙上に置くもの次第では、おそらく、即『自殺』も可能でしょう。ただ、私は、性善説として、『白』の要素しか置きませんし、NLP も、その目的のためにだけあると思います」といった答え方をさせていただきました。
思うに、1975 年に NLP を世の中に出したとき、グリンダーとバンドラーは、「完全性善説」を前提にしていたはずで、NLP を善のため、もしくは悪のため、のどちらかのために使うかは、NLP とは無関係の、NLP を学ぶ「以前」の学習者自身の態度の問題だと思います。
また、私自身は、修業時代、私の師匠から、「サイキックパワー、オカルトパワーを自分から求めていったら、必ず (その後、世に現れた麻原彰晃のように) 堕落する。そのようなパワーは、『神からの恩寵』として、やって来たらやって来たで受け入れていいが、絶対自分から求めてはならない」という厳格な指示を受けていたので、その意味からも、私自身が「黒」の要素をコンテントフリーの付箋紙上に置いたことは、私の知るかぎり、一度もないです (もしかしたら、この辺の質問が、先に、私が張っている「結界」を破るほどのサイキックエネルギーの持ち主たちが集まっている、と形容した理由になっているのかもしれません)。
ちなみに、ワーク参加者に対して、特に、「諸前提」、「サブモダリティ」、「ガチョウは外だ!」等の演習を紹介する際に、「NLP/DFT (DFT は、北岡の新体系で、「DFT = NLP + ZEN」の公式が成り立ちます) は、『目に見える部分 (現象界)』を触りながら、『目に見えない部分 (向こうの世界)』を変えてしまう、『とんでもない内なる科学』です。少なくとも、この『革命性』を完全に体感できた上で NLP を教えている日本人のトレーナーは一人もいないはずです」と伝えさせていただきました。
さらに、このことを可能にさせるメカニズムとして、「統合失調症と密接な関係のある、通常は、否定的とされている『ダブルバインド (二重拘束)』を応用して、NLP/DFT では、『療法的ダブルバインド』なるものを使って、普通は、付箋紙に還元できるはずのない『メタのポジション』を『まるであたかも』目に見える他のポジションと同じレベルに『あるかのように』扱うことができるようになっている」ことを指摘させていただきました。
このメカニズムについては、私は、モニタ上のフォルダとデータアイコンとショートカット (Mac のエリアス) を使いながら視覚化することができるようになっていますが、この私自身が開発した、視覚化のプロセスは「奥義中の奥義」であると思っています。
この「『目に見える部分 (現象界)』を触りながら、『目に見えない部分 (向こうの世界)』を変えてしまう」ことについては、ジョング リンダー氏に関するある逸話があります。
以下は、本メルマガ第 56 号からの編集引用です。
「私は私自身の NLP コースで、2001 年出版のグリンダー & ボスティック著の『Whispering In The Wind』に紹介されている非常に興味深いケースをコース参加者に紹介しています。
このケースは、後数ヶ月の命と宣告された末期癌の患者のスーザンという女性をグリンダーがクライアントして受け入れた際に起こりました。
スーザンは『私がこの癌に打ち勝つためには、「私の全世界が上下逆になる」必要があります』という表現を繰り返していることにグリンダーは気づきました。
グリンダーは、英国人の友人で彼に飛行法を教えた飛行操縦士のデイビッド ガスター (私も、この若くして亡くなった NLP とフェルデンクライス メソッドのトレーナーと 1980 年代に面識があり、彼からトレーニングも受けました) と『共謀』して、ガスターとスーザンがある空港で会い、彼の操縦する飛行機に彼女が乗り込むようにアレンジしました。この後、同書では『読者は、次に起こったことが想像できるでしょう』と書かれていますが、私は、曲芸飛行もできたガスターが、曲芸飛行をして、スーザンに、実際に彼女に『全世界が上下逆になる』ことを経験させたと、理解しています。
同書のこのセクションは『聞くところによると、スーザン自身、その後「自然発生的症状改善」を経験したということです』という一文で終わっています。」
グリンダー氏は、常々「『目に見えない部分』が変わって『目に見える部分』が変わるのを見たことはないが、『目に見える部分』が変わって『目に見えない部分』が変わるのを見たことはある」とおっしゃっていますが、この逸話は、目に見える「神経論理レベルの環境と行動」レベルの変化が、目に見えない「信念」レベルの変化を引き起こした典型的な例となっています。
他方、たぶん、信念レベルの変化は、もともと目に見えないので、グリンダー氏は、「『目に見えない部分』が変わって『目に見える部分』が変わるのを見たことはない」とおっしゃっているのではないかと思っています。
私自身の立場は、「この両方の方向性が可能である。ただし、NLP 以前には、『目に見える部分』が変わって『目に見えない部分』が変わることを可能にさせる方法論は存在していなかった」というものです。
最後に指摘すべきこととして、MMW の参加者の方々全体から、私が、「後世の人々のために」、ワークの内容の口述筆記による書籍化とビデオ教材のアーカイブ化をしていくように勧められました。
実際、MMW の参加者のお一人は、私の『エリクソン催眠全 4 巻 DVD』を購入された後、「これは、とても、実際にワークに参加しないと、何もわからないだろう」と思われて参加を決定されたということなので、DVD 教材も (そして、書籍も)、ときには、実際に私のワークを受けないと、何も本質的には伝わらないことを視聴者にわかっていただくことに貢献していることがわかって、うれしく思った次第です。
作成 2022/12/7