以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「新編 新・これが本物の NLP だ!」第 31 号 (2014.9.18 刊) からの抜粋引用です。
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先号の「新編第三十号」は、旧編の通算 270 号を加えると、本メルマガの通算第三百号となる「記念号」でした。
本号は、通算第三百一号となりますが、その意味で、今号の「死後の世界」というトピック名は、(「新たな旅立ち」の観点等から言って) 実に意味合いが深いと思います。
今回は、以下のトピックがカバーされています。
1.死後の世界について
2.9/24 開催北岡「自由人育成セミナー」その他のワーク紹介
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1.死後の世界について
今年のお盆の時期に帰省していて、とても興味深いことが起こりました。
帰省先で、中学校の同級生数人で「飲み会」をしたのですが、たとえば、私自身は、いわゆる「ビジネスの業態替え」をして、「さて人生これから」と考えているところなのに、飲み会に同席していた方々 (まだ還暦前です) は、概ね、「私には後 10 年しか人生はない。もう今後積極的に実現したいことは何もない」等と、えらく否定的になっていたのには、極めて驚きました (地方の小都市なので、「閉塞感」があるのかもしれませんが)。
その中で、40 年ぶりに会った女性の同級生がいました。この方は 40 年前 (1971 年から 1974 年当時)、同じ地方の高校で、私も参加していた「アナーキスト (無政府主義者)」的な活動をしていた方で (高校での彼女しか知りません)、その後、都内の大学でマルクス主義を研究されて、その後、音楽バンドでボーカルをされていたということです。
40 年ぶりに会った初印象として、「普通の感じ」になっていたので、そう伝えると、逆に驚かれていたようです。
この方は、ずっとユング (特に、ユング式の「夢」) を研究されてきているようで、ユングの本と、専門の脳外科医が自らの「臨死体験」を語った『プルーフ オブ ヘブン (天国の証拠)』という本を勧められたので、原書で読んでみましたが、実に興味深いと思いました。
この著者は、自分の患者が臨死体験を語ったときは、「科学者」として、幻想、幻覚だと一笑に付していたようですが、いざ、自分自身が原因不明の髄膜炎で皮質エリアが 1 週間の間完全に機能停止状態になったときに自らが「実際に体験」した臨死体験の後、「死後の世界」の完全肯定者に「改宗」した点が逆説的です。
私がこの本に行き着いた端緒が、7 月末に体験した恐山の霊場といたこにあることは興味深いことです。今後、私は、「死後の世界」、「臨死体験」 (この辺は、『プルーフ オブ ヘブン』の著者も示唆しているように、「化学的変性意識状態」とも非常に深く関連しています) を研究していこうと思っています。
その中で、「向こうの世界 = 霊界 = 無意識の世界」の探求者だったユングを本格的に研究し始めましたが、60 年代の (私の思想的ルーツである)「カウンターカルチャー系」とその派生的運動である「ニューエイジ系」に、ユングがかなり影響を与えていることを改めて知って、驚きました。
たとえば、『Jung The Mystic』という本の中では、ユングは、「ヘルマン ヘッセ、アラン ウォッツ、カルロス カスタネーダ、鈴木大拙、R. D. ラング、オルダス ハックスリー、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アラスター クロウリー、ティモシー リアリー、マダム ブラヴァツキー、J. R. R. トールキン」等と並ぶ「代替思想家」で、1960 年代の神秘性の 10 年間に影響を与えた「魔術」の多くが一般人に伝わったのはユングのおかげで、さらに、「水瓶座の時代」がやってきているというアイデアが広まったのもユングの影響があった、と紹介されています。
(つい最近、ある方に「北岡さんは、『無意識の操り人』なので、いまさらユングを明示的に研究する必要などあるのですか?」と質問されたのですが、そのご本人が、まさにその質問の直後に、今課題としていていることとして、無意識的な影響をどのように操作していいか、という意味の質問を私にされたので、「まさしく、今された質問等に妥当性のある形で私が答えられるようになるためにも、ユングの研究は必要になると思います」と指摘させていただきました。)
ちなみに、Wikipedia 日本語版で「ニューエイジ」を引くと、三冊の参考文献のみ (何と貧相なのでしょう!) に基づいた、表面的で偏った記述しかないですが、英語版で「New Age」を引くと、何十ページ規模 (出典参照の注記数は 250 以上あります) の記述が出ています。やはり欧米と日本を比べると、レベルが違い過ぎるかと思います。
特に、英語版の解説で、私が小躍り (というか、「大躍り」) したのは、「New Age」の源泉には 5 人いて、これらは、スエーデンボルグ、メスメール、マダム ブラヴァツキー、グルジェフ、スワミ ヴィーヴェーカナンダ、ということでした。
私は、 「霊界の専門家」だったスエーデンボルグは「まだ」研究していないですが、後の 4 人は、これまでの私の「徹底的」研究対象だった人たち (「動物磁気」 (すなわち、催眠) を提唱したメスメールは、実質的に、これまでの私の催眠研究の一部となるかと思います) なので、自分は、 New Age の大本をちゃんと押さえてきているな、と改めて思った次第です。
また、特に、『プルーフ オブ ヘブン』の本文中で推薦されている数冊の参考文献のうちの一冊についての Amazon での解説に、英国心霊協会の創始者で、「テレパシー」という言葉を作った「100 年間忘れ去られている天才」が紹介されています。
私は「米国心理学の父」のウィリアム ジェームズも本格的に研究しようと思ってきていましたが、この天才が主張した (肉体の死んだ後の意識の残存についての) 「心身の関係性についての『伝達』あるいは『フィルター』理論」の研究をジェームズがさらに発展させた、という Amazon 解説の一文は、私には、実に、実に興味深い指摘です。
携帯とゲームとテレビと漫画に明け暮れていている現代の日本人で、このエリアを、「一時的な流行」としてではなく、本格的に研究している人はたぶんほとんどいないと思われます。仮にもしいたとしても、「お宅」の大学教授だけだと思いますが、それらの教授は、たぶんですが、右脳的体験のない左脳的人間ばかりだろうという「悲しい逆説」があると思います。
その一方で、非常に興味深いのは、 『プルーフ オブ ヘブン』の本文中で推薦されている数冊の本を鑑みても、西洋では、この辺のニューエイジ系に興味のある「一般人」が「100 年間忘れ去られている天才」やジェームズやユング (彼は、学術者より、一般人に受けがよかったそうです!) のレベルの本を「ごく普通に」読んでいるという事実です。
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2.最新北岡ワーク紹介
以下に、北岡の最新ワークの情報をお伝えいたします。
A) 9/24 (水) 第 13 回「自由人育成セミナー」開講
北岡は、「フリーランス養成塾セミナー」を開講してきていましたが、このワークをさらに発展させた、北岡色が強く出ている「自由人育成セミナー」の特別ワークが開講されてきています。
北岡は、長年「フリーランス」として働いてきていて、「自由人」として、日本人、会社員としての「ボックス (既成の枠)」にこだわらない生き方、考え方を首尾一貫して貫いてきていました。
今回開始される「自由人育成セミナー」では、精神的、心理的に (さらに、場合によっては、経済的に) どのように「蟻地獄」から出て、自由人として生きていけるかのノウハウが「全面開示」されます。
本セミナーの参加資格は「自由人になりたい人」です。参加費は 1 万円 (税込) per session です。本メルマガ読者の方々には、半額の 5,000 円の割引参加費をオファーいたします。
参加に興味のある方は、以下のワーク紹介ページの申し込みフォームから申し込んでください。
http://www.office-kitaoka.co.jp/freelance/
B) 9/29 慶應大学大学院での北岡「ビジネスにおける魔法の心理学講座」
今回、慶應大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の前野教授主催の「ヒューマンシステムデザインラボ」の公開講座の一環で、9/29 (19:00 – 21:30) に「ビジネスにおける魔法の心理学講座」を開講することとなりました。
当日は、私の講義と実際の演習が行われます。私のデモ演習の後、参加者全員のグループ演習があります。
紹介される演習テクニックは、ビジネスリーダーになるため必須ノウハウの「五原則」のうちの一つになる予定です。
すでに 55 名の定員満席となっています。
https://www.facebook.com/events/290599821146654/?ref_notif_type=plan_admin_added&source=
C) 「独立支援」/「新習慣定着化支援」ワーク情報
北岡は、現在、「NLP を自己適用して変化を永続化し、新習慣を定着化する」個人セッションを開講していますが、一部のお客様の方々から「独立支援」のワークはないのですか、という声をいただきましたので、新たに、「独立支援パッケージ」の提供も始めさせていただくことにしました。
「独立支援」/「新習慣定着化支援」ワークにつきましては、以下を参照してください。
http://www.office-kitaoka.co.jp/personal/special.htm
作成 2022/12/1