以下の文章は、北岡泰典のメルマガ「新編 新・これが本物の NLP だ!」第 26 号 (2014.5.26 刊) からの抜粋引用です。
* * * * * * *
今回は、以下のトピックがカバーされています。
1.ネオ フロイト ワーク: 25 年の封印を解いて、北岡遂にコンテント ワークを始める!
2.NLP を自己適用して変化を永続化し、新習慣を定着化する個人セッション開始!
//////////////////////////////////////////
1.ネオ フロイト ワーク: 25 年の封印を解いて、北岡遂にコンテント ワークを始める!
本メルマガの第 25 号でも告知させていただいたように、私は、現在、「NLP を自己適用して変化を永続化し、新習慣を定着化する個人セッション」を開講中です。
このセッションで、極めて興味深いケース スタディがいくつかあったので、本メルマガで紹介させていただきたいと思いました。
私は、個人セッションの初回に、「事前ワーク」として、私自身が最近開発した、絶大な効果を発揮してきていると私が思う、極めてディープな深層心理を扱う「パンドラの箱を開ける」テクニックを伝授しています。
これは、「6 ステップ リフレーミング」の簡易バージョンで、「問題になっている行動」(たとえば、アルコール依存症) の「肯定的な高次の意図」(たとえば、リラクゼーション) と「代替行動選択肢」 (たとえば、ヨガ、読書、水泳、散歩等) の「一部」を意識化するバージョンです。
(「肯定的な高次の意図」と「代替行動選択肢」の両方のすべてを事細かに意識化することは「非 NLP」的である一方で、過去の私自身の教え方のように、その両方を完全に「コンテントフリー化」することは、コンテント ワークに慣れていない日本人には向いていないことは、最近のメルマガ (特に、第 23 号) 等で解説させていただいています。)
実のところ、私は、NLP を学び始めた 1988 年から、正確には 3 ヶ月前までは、25 年間以上「コンテントフリー」 (クライアントの問題の詳細をいっさい聞かない) のワークしかしてきていませんでした。
ただ、私としては、これが可能だったのは、1983 年にオレゴン州で私の師匠に弟子入りして以来 1988 年まで 5 年間、文字通り「コンテントばりばり」のセラピー、催眠ワークを「やりまくっていた」からこそだと思っていまして、常々、コンテントフリーのワークの絶大な効果は、一定以上コンテント ワークに時間を費やさなければ、実感できないと思ってきています。
ということで、これまで、帰国してから 12 年間、日本人向けに、完全なコンテントフリー ワークをさせていただいてきていましたが、私自身、問題の中身が何なんであるか本人に聞いていないので、実は、クライアント自身は、「非常に浅い表層意識」のワークしかしていない可能性があることが最近わかったので、それが判明した以降 (3 ヶ月前以降) は、「折衷案」として、一部コンテント化するワークを開始して、実際、クライアントに対して、極めてディープな深層心理ワークが達成できるようになってきています。
この「一部コンテント ワーク」では、私は、いわばフロイト的なコンテント寄りの「恣意的な解釈」もあえてどんどんしますが (本メルマガの読者の方々は、「驚愕」されるはずです)、しかし「必ず」クライアントの無意識に直接質問して、私の解釈が正しいかどうかの確認を必ずすることにしています。私の解釈は、クライアントの無意識によれば、当たっているときも外れているときもあります。
おそらく、フロイト派の精神分析家は、マニュアル化されているルーチンになった潜在意識的な解釈を単にクライアントに押し付けるのでしょうが、私の場合は、私の無意識をクライアントの無意識に「同調」させて、私自身の無意識の全回路を検索した上で、どれだけ意味のない、突拍子もない解釈をするかもしれませんが、最終的に必ずクライアントの無意識に聞いてその妥当性を確認しているという意味で、私のこのワークは「ネオ (新) フロイト ワーク」と形容できると思っています。
私としては、「ネオ フロイト ワーク」は、コンテントばりばりのフロイト ワークと無意識的要素を強調するトランスパーソナル心理学的ワークを止揚統合したワークと言えます。さらに、トランスパーソナル心理学は、ユングの影響を強く受けているので、このワークは、フロイトとユングの両方を止揚統合したワークと言えるかとも思います。さらに言うと、このネオ フロイト ワークは、コンテント ワークとコンテントフリー ワークを止揚統合したワークです。
思うに、(過去に、過去の幼児期のトラウマを完全解消することに成功した) 私自身の本当の「強み」は、実は、この「フロイト的な解釈」にあると言っても過言ではなく、私自身、クライアントに対する精神分析学的解釈を「あえて」 25 年以上「封印」してきていて、かつ、極めて「楽観的」に、「自分のコンテントをコンテントフリー ワークに当て嵌めている」クライアント自身も、ある程度以上の深い「精神分析的」な解釈ができているものと思ってきていましたが、そのような解釈のノウハウは、たぶん (まともなセラピーの歴史がまったく存在していない国民である) 他のどの日本人ももっていないだろう、というのが、今の私の意見です。
この「精神分析」的解釈の観点から、興味深い最近のケース スタディが三つあります。
1) 「パンドラの箱を開ける」テクニックでは、意識でコントロールできない無意識の「観念動作シグナル」を確立する手順がありますが、あるクライアントにおいて、体がどんどん時計回りにまわっていくという現象が起こり始めました。あまりにもクネクネとまわり始めたので、私は、この自発的「催眠トランス運動」に介入せずに、最後まで終わらせることを選択しました。
その結果、非常にぎこちない、しゃがんで小さく丸くなった静止した姿勢を取るようになったので、(この「退行催眠状態」で) その姿勢のままで何か思い出せますか、と聞いたら、子供のとき隠れんぼか何かをしていて、ある狭い空間に隠れていることを思い出した、とおっしゃいました。このとき、無意識シグナルを相手にした私からの質問で、本人がある家族の一員の何かをその空間に隠したことが判明しました。本人は初め何を隠したかわからなかったのですが、無意識シグナル質問を続けると、どうも自転車であったことがわかりました。その後、その方の左手の人差し指が観念動作シグナルの「アーム レビテーション (腕の空中浮遊)」現象として、どんどんかってに上の方に上がり始め、ある時点でピタっと動きが止まったのですが、なんと、その指先が指し示している先には、私のオフィスの壁に装飾として貼っているウォールペーパーのデザインの一部である自転車の絵がありました (クライアントの無意識がご本人と私に対して追認してくれたのかと思われます)。
NLP 学習者のうち、このような深層心理を扱う「フロイト ワーク」さえもしたことない人々が数多くいると思いますが、私は、個人的には、このようなコンテント ワークは、NLP を学ぶ前に行っておくべき必須ワークと考えています。実際、私の過去の資格コースでは、セラピー、催眠、瞑想、および化学的変性意識のようなコンテント ワークは、NLP を学ぶ「前」に「下地ワーク」として行っておくべきことは、頻繁に助言あるいは警告してきていましたが、実際に私自身が、手取り足取りそのようなコンテント ワークができるように指導し始めたのは、現在開講中の個人セッション パッケージが初めてです。その意味で、新個人セッション パッケージは、私の中では、「革命的」な意味合いがあると思っています。
2) 最近、別のクライアントに対して、「パンドラの箱を開ける」テクニックを伝授しているとき、意識的無意識的に、代替行動選択肢を生成させた後、クライアントに、直接、問題行動のスペースに移動してもらったら、非常にぎこちない身体運動が起こったので、元の場所に戻ってもらい、無意識に何が起こったのか聞いてもらったら、「(問題行動のスペースに入り直す) 用意がまだできていません」という返事が来ました。
そこで、私は、クライアントの無意識に「元の問題となっている行動は今後は止めることにして、他の新しい代替行動選択肢を実行に移し始めますか?」と「いつから実行に移しますか?」という二つの質問を、問題行動のスペースに移動する前に尋ねていないことに気づいたので、その二つの質問を正式に尋ね直して、「Yes」の無意識シグナルをもらった後、問題行動のスペースに移動してもらったら、「すべて OK」という結論になりました。
私としては、ある意味、これらの二つの質問は、無意識とのコミュニケーション回路を確立する手順に比べると重要性は低いとも思っていたのですが、このクライアントのケースで、これら二つの質問をしないまま手順を進めた後の無意識からの極めて強い抵抗あるいは違和感を目の当たりにしてしまうと、このワークの元になっている「6 ステップ リフレーミング」テクニックの開発者であるグリンダー氏の、同テクニックについての「結果に関してはパワフルで、形に関しては優雅で、応用に関しては普遍的な完全パターンのプレゼンテーションであって、この経験にはいまだに畏怖の念を感じています」という自画自賛的な洞察は、まことに的を得ているという思いがますます強くなります。すなわち、グリンダー氏の無意識が考案したこの 6 つの手順モデルは、無意識が普遍的にどのように機能するかを見事に反映していている、ということになります。
3) 最近、私は、エグゼキュティブ個人セッションの一環として、複数の会社を経営されている方に個人セッションを提供させていただいています。私自身は、エグゼキュティブ コーチングを行うためにも、最近、多くの「企業戦略」、MBA 関連の書籍を読んできていて、この方にも、企業戦略、人材育成等の観点のアドバイスを提供させていただこうと思ったのですが、実際には、「そのような観点のコーチングは私には必要ないと思います。『雇われ社長』であれば、そういう観点のコーチング、個人セッションも必要になる場合があるでしょうが、私の場合は、いわゆる会社と自分が同体であり、私の問題は、私自身の、過去のトラウマ的な問題を含む内的な心理的問題が解決されていないと、その未解決の部分が会社の社員の行動、パフォーマンス、考え方に直接反映されて、経営の業績として跳ね返ってくる点にあります。その意味で、北岡さんから求めるものは、個人的問題の解決を図る『ライフ コーチング』です。これらの現時点ではまだ未解決の問題を解決することを通じて、ワンランク、ツーランク レベルが上の人間になりたいと思っています」という意味のことを言われました。
ということは、個人的な問題解決を図るコーチングを求めていらっしゃるエグゼキュティブの方々には、本メルマガで述べられている「ネオ フロイト コンテント ワーク」の観点から、私は「最強のライフ コーチング」が提供できると考えているところです。
以上が、私の「ネオ フロイト ワーク」としての個人セッションの解説です。
追記としては、まず、北岡特別個人セッション パッケージのクライアントが体験できる最大の醍醐味は、自分では開くことのできない頭の回路の開き方を私から手取り足取りコツとノウハウを学べる点にある、と思います。このことによって、北岡の個人セッションのクライアントは「永続的なフレーミング解除 (= 自分の既成概念としての『ボックス』から出ること)」を継続していけるようになります。
さらに、私は、常々、深い瞑想もしくは催眠状態、化学的変性意識、悟りに近い状態等は NLP 自体では直接体験できないので、事前ワークとして NLP 以外の方法で試行錯誤しておいてください、と言ってきていますが、最近の私の、コンテント ワークとコンテントフリー ワークを止揚統合する「ネオ フロイト ワーク」を通じて、極めてディープな深層心理ワークが可能になっているので、このネオ フロイト ワークをツールとするのであれば、クライアントにそのような深い変性意識状態を直接体験させることができるのでは、という確信を、現在、徐々に深めているところです。その目的を完全達成するためにも、今後、「パンドラの箱」のようなネオ フロイト テクニックをいくつも開発していきたいと思っているところです。
「ネオ フロイト ワーク」を紹介する北岡個人セッションの詳細は、以下のページにあります。
http://www.kitaoka.co/personal/special.htm
//////////////////////////////////////////
2.NLP を自己適用して変化を永続化し、新習慣を定着化する個人セッション開講中!
ある Web マーケターは、最近、北岡に、「私のお客さんは、『NLP 資格、コーチング資格』を取得したけれども、何も習慣を変えられない(クライアント獲得や集客を習慣化できない)方々ばかりです。NLP、コーチング等の資格を取得したのに『三日坊主』で悩んでいる人は非常に数多くいらっしゃいますね」とおっしゃいましたが、このマーケターの言われるように、「資格取得者」、自己啓発系、成功哲学系の方々の一番の悩みは、「何も習慣を変えられない(クライアント獲得や集客を習慣化できない)」ことであり、あるいは、「引き寄せの法則を学んだのにそれを習慣化できていないので、成功哲学を自ら実践しきれていない」ことであるように思えます。
このマーケターは、「なぜ、NLP やコーチングを学んでも、自己適用してホメオスタシス (現状維持状態) を変えることができないのか?」に対する答えとなる具体的な実践的方法論がもしどこかに存在するのであれば、ご自身も含めて、「喉から手が出るほど欲しい」と思う人が潜在的にたくさんいる、とおっしゃったのですが、長年の日本人の方々への NLP の指導の結果、今、その答えをやっと北岡は発見したと思っています。
この答えとして、北岡は、現在、「NLP を自己適用して変化を永続化し、新習慣を定着化する個人セッション」を開講しています。
本個人セッションの詳細は、以下のページにあります。
http://www.kitaoka.co/personal/special.htm
このページから北岡個人セッション向けの特別体験セッションの受講申し込みが可能です。
作成 2022/11/26