本日の談話テーマ: 「ラッセル/ベイツン式認識論は 2,500 年来の哲学的問題を解決したか?」

最新情報: 「ChatGPT談話室」記事シリーズの企画を開始した目的等については、以下の「メタ心理学者とChatGPTの談話室 その一」の記事を参照してください。
http://www.kitaoka.co/note/meta/

この投稿は、(株)オフィス北岡代表の北岡泰典が配信する「メタ心理学者とChatGPTの談話室 その18」です。

NLP の父で、英国認識論者のグレゴリー ベイツン (ベイトソンは、誤表記です) は、死後出版の著、『天使恐れる』で、2,500 年前にアリストテレスによって提言され、デカルトが複雑化した諸問題 (たとえば、心体二元論) は、 彼自身とラッセルの認識論によってすでに解決されたと主張しています。

この話題について、ChatGPT に聞いてみました。

以下の文章は、(株) オフィス北岡代表の北岡泰典が Note で発信した投稿の引用となっています。


以下が、ChatGPTとの英語の質疑応答内容です。

ChatGPT FAQ #18 (4/4/23):

Q: Gregory Bateson, a British epistemologist, said in his posthumous book, “Angels Fear”, that the problems proposed by Aristotle 2,500 years ago and compounded by Descartes (e.g., the mind/body split) have been already solved once for all by his and/or Russell’s epistemology. Please comment on this subject.

A: Gregory Bateson was a notable British anthropologist, psychologist, and cyberneticist who made significant contributions to the field of epistemology. In his posthumous book “Angels Fear,” he claimed that the problems proposed by Aristotle 2,500 years ago and compounded by Descartes, such as the mind/body split, have already been solved by his and/or Bertrand Russell’s epistemology.

It is important to note that Bateson’s claim is a matter of debate and interpretation. While Bateson and Russell’s work in epistemology undoubtedly made important contributions to the field, it is unlikely that any single approach has definitively solved all the problems that Aristotle and Descartes posed.

Moreover, it is worth noting that the mind/body split is still an active area of debate and research in philosophy, psychology, and neuroscience. Contemporary theories of embodied cognition, for instance, challenge the traditional dichotomy between mind and body and suggest that cognition is deeply rooted in bodily experience.

In summary, while Bateson’s claim that he and Russell’s epistemology solved the problems posed by Aristotle and Descartes may be an oversimplification, their work undoubtedly contributed to our understanding of epistemology. However, the mind/body split remains a complex and ongoing debate within philosophy and related disciplines.


以下が、DeepL の翻訳結果 (未編集) です。

Q: イギリスの認識論者グレゴリー・ベイトソンは、遺著『天使の恐怖』の中で、2500年前にアリストテレスが提案し、デカルトが複合化した問題(心と体の分裂など)は、彼やラッセルの認識論によってすでに一通り解決していると述べています。この件に関してコメントをお願いします。

A: グレゴリー・ベイトソンは、イギリスの著名な人類学者、心理学者、サイバネティシストであり、認識論の分野で重要な貢献をした。彼は遺著『天使の恐怖』の中で、2500年前にアリストテレスが提唱し、デカルトによって複合化された心身の分裂などの問題は、彼やバートランド・ラッセルの認識論によってすでに解決されたと主張している。

ベイトソンの主張は、議論と解釈の問題であることに注意することが重要である。ベイトソンとラッセルの認識論の研究がこの分野に重要な貢献をしたことは間違いないが、アリストテレスとデカルトが提起したすべての問題を単一のアプローチで決定的に解決したとは考えにくいのである。

さらに、心と体の分裂は、哲学、心理学、神経科学において、いまだに活発な議論と研究の場であることは、注目に値する。例えば、現代の身体化された認知の理論は、伝統的な心と身体の二分法に挑戦し、認知が身体的経験に深く根ざしていることを示唆している。

つまり、ベイトソンとラッセルの認識論がアリストテレスやデカルトの問題を解決したというのは言い過ぎかもしれないが、彼らの研究が認識論の理解に貢献したことは間違いない。しかし、心と体の分裂は、哲学や関連する学問分野では、依然として複雑で進行中の議論である。


本日の ChatGPT の回答を見てみると、どうも「全世界のビッグデータ」をプロセスした後、全方向性的 (「八方美人」的) に「最適化した、いわゆる常識的な回答」しか提供しないようです (考えてみたら、当然かもしれませんが)。

本著者のように、「未開拓地」の認識論的大地を開拓して、「イノベーティブ」と思われる独自発見をした上で、その発見について ChatGPT に聞いた場合、一応その独自な主張を「親切そうに」聞き入れてくれますが、その後に、「それはまだ常識になっていません」というスタンスの回答をもらうパターンが多いと思います。

実は、本著者自身は、このことを、それほど否定的に捉えていなくて、逆に、「ChatGPT でさえ常識と理解するような新しい哲学的・認識論的体系」を世に知らしめてしてきたい、というふうに鼓舞されます (笑)。

その意味で、本著者が「メタ心理学者と ChatGPT の談話室」の投稿を続けていくことの意義は、単に本著者の主張について ChatGPT からの「お墨付き」をもらうことではなく、むしろ、(元々何が欧米の常識であるかを認識できていない) 日本人の方々に、いったい何がこの時点の欧米の常識であり、本著者がどの常識に対してどのような異議を申し立てて、挑戦しているかの「欧米の常識 vs 本著者の主張」の構図について、「メタ心理学者と ChatGPT の談話室」の投稿の読者の方々を啓蒙させていただくことにあるのではないか、と思いました。

以上、本日の「メタ心理学者とChatGPTの談話」は、いかがでしたでしょうか?

北岡泰典「メタ心理学宣言」ページ: https://www.kitaoka.co/meta/

作成 2023/4/20