本日の談話テーマ: 「人間と AI の間の倫理的整合 (Alignment)」
最新情報: 「ChatGPT談話室」記事シリーズの企画を開始した目的等については、以下の「メタ心理学者とChatGPTの談話室 その一」の記事を参照してください。
http://www.kitaoka.co/note/meta/
この投稿は、(株)オフィス北岡代表の北岡泰典が配信する「メタ心理学者とChatGPTの談話室 その16」です。
前回の投稿「ChatGPT は人類を奴隷化するか?」の後、たまたま本著者は、たまたま、ハーバード大学院物理博士の北川拓也氏が、Youtube で、イーロンマスク等は、当初、「人間と AI の倫理的整合 (Alignment)」を提唱しながら、ChatGPT を構想した」と言及されていることを知りました。
このことについて、ChatGPT と談話してみました。
以下の文章は、(株) オフィス北岡代表の北岡泰典が Note で発信した投稿の引用となっています。
以下が、ChatGPTとの英語の質疑応答内容です。
ChatGPT FAQ #16 (9/4/23):
Q: In my recent question, I asked you whether the advent of ChatGPT may have increased the possibility of the enslavement of human being by AI. Your answer was the following:
“It is important to remember that AI algorithms, like any technology, are only as ethical and beneficial as their designers and users. The responsibility of ensuring that AI is developed and used in a responsible and ethical manner lies with those who create and implement it.”
Well, since our chat, I have heard that Elon Musk, an ex-investor of OpenAI, initially had the idea of “Alignment”, i.e., how human beings and AI can be aligned with each other in an ethical way.
Please comment on this issue.
A: Yes, “alignment” is a concept that has gained increasing attention in the field of AI ethics and safety, and Elon Musk has been one of its prominent advocates. In essence, alignment refers to the idea of ensuring that the goals and values of AI systems are aligned with those of human beings, so that they act in ways that are beneficial to us and aligned with our ethical principles.
One of the challenges in achieving alignment is that AI systems are often designed to optimize certain objectives, such as accuracy or efficiency, which may not necessarily align with human values. For example, an AI system designed to maximize profits for a company might take actions that harm the environment or exploit workers, which would not be aligned with human values of sustainability and social responsibility.
To address this challenge, researchers and practitioners in the field of AI ethics have proposed various approaches to ensuring alignment. These include designing AI systems to explicitly incorporate human values and ethical principles, such as fairness, accountability, and transparency, and creating mechanisms for ongoing oversight and monitoring of AI systems to ensure that they continue to act in ways that align with these values.
Ultimately, achieving alignment between human beings and AI will require ongoing dialogue and collaboration between technologists, policymakers, and other stakeholders, as well as a commitment to ethical and responsible AI development and use.
下が、DeepL の翻訳結果 (未編集) です。
Q:先日の質問で、ChatGPTの登場により、AIによる人間の奴隷化の可能性が高まったのではないか、とお伺いしました。ご回答は以下の通りです:
「AIアルゴリズムは、他のテクノロジーと同様に、その設計者や使用者が倫理的で有益であるに過ぎないということを忘れてはなりません。AIが責任ある倫理的な方法で開発・使用されることを保証する責任は、AIを開発・実装する人たちにあるのです。
さて、このチャット以降、OpenAIの元投資家であるイーロン・マスクが、当初は「Alignment」、つまり、人間とAIがいかに倫理的に足並みを揃えることができるかという発想を持っていたと聞いているのですが。
この件に関してコメントをお願いします。
A: はい、「アライメント」は、AIの倫理や安全性の分野で注目度が高まっている概念で、イーロン・マスクもその著名な提唱者の一人です。要するに、アライメントとは、AIシステムの目標や価値観を人間のそれと一致させることで、AIシステムが人間にとって有益で倫理的な原則に沿った行動をとるようにする、という考え方を指します。
アライメントを実現するための課題として、AIシステムは精度や効率など特定の目的を最適化するように設計されていることが多く、必ずしも人間の価値観と一致しない場合があることが挙げられます。例えば、企業の利益を最大化するために設計されたAIシステムは、環境に害を与えたり、労働者を搾取したりする行動を取るかもしれず、それは持続可能性や社会的責任といった人間の価値観と一致しない。
この課題に対処するため、AI倫理の分野の研究者や実務家は、整合性を確保するためのさまざまなアプローチを提案しています。例えば、公平性、説明責任、透明性といった人間の価値観や倫理原則を明確に取り入れたAIシステムの設計や、AIシステムがこれらの価値観に沿った行動を取り続けることを保証するための継続的な監視・モニタリングの仕組みづくりなどです。
最終的には、人間とAIの調和を実現するためには、技術者、政策立案者、その他のステークホルダーとの継続的な対話と協力、そして倫理的で責任あるAIの開発と使用へのコミットメントが必要となります。
以上、OpenAI の創業者たちが、「人間と AI の間の倫理的共存」を目指していた、という確認を、ChatGPT からもらいましたが、本著者は、個人的には、前回の投稿「談話室 その15」で紹介されているユヴァル・ノア・ハラリ氏の危惧は、払拭しきれない、と思っています。
以上、本日の「メタ心理学者とChatGPTの談話」は、いかがでしたでしょうか?
北岡泰典「メタ心理学宣言」ページ: https://www.kitaoka.co/meta/
作成 2023/4/16