本日の談話テーマ: 「ユヴァル・ノア・ハラリの言う『認識的革命』とは?」
最新情報: 「ChatGPT談話室」記事シリーズの企画を開始した目的等については、以下の「メタ心理学者とChatGPTの談話室 その一」の記事を参照してください。
http://www.kitaoka.co/note/meta/
この投稿は、(株)オフィス北岡代表の北岡泰典が配信する「メタ心理学者とChatGPTの談話室 その14」です。
今回は、ユヴァル・ノア・ハラリ著が『サピエンス全史』で提唱している「認識的革命」について質問してみました。
以下の文章は、(株) オフィス北岡代表の北岡泰典が Note で発信した投稿の引用となっています。
以下が、ChatGPTとの英語の質疑応答内容です。
ChatGPT FAQ #14 (9/3/23):
Q: How was Yuval Noah Harari’s “Cognitive Revolution” related to the Age of Exploration of the middle age?
A: Yuval Noah Harari’s “Cognitive Revolution” and the Age of Exploration of the middle ages are not directly related to one another. The Cognitive Revolution occurred around 70,000 years ago, while the Age of Exploration took place several tens of thousands of years later, from the 15th to the 17th centuries.
However, it is possible to draw some indirect connections between the two. The development of advanced cognitive abilities during the Cognitive Revolution allowed humans to engage in more complex social and cultural behaviors, which in turn led to the development of more sophisticated civilizations and economies. These developments may have indirectly contributed to the growth of trade and commerce, which eventually led to the Age of Exploration as Europeans sought new trade routes to Asia and the Americas.
Additionally, the Age of Exploration was a period of significant technological and scientific advancement, including innovations in navigation, cartography, and shipbuilding. These developments may have been influenced by earlier advances in science and technology, such as those that occurred during the Cognitive Revolution.
Overall, while the Cognitive Revolution and the Age of Exploration are not directly related to one another, it is possible to draw some indirect connections between the two based on the ways in which human cognitive and technological development have shaped history and culture over time.
以下が、DeepL の翻訳結果 (未編集) です。
Q: ユヴァル・ノア・ハラリの「認知革命」は、中世の大航海時代とどのような関係があったのでしょうか?
A: ユヴァル・ノア・ハラリの「認知革命」と中世の「大航海時代」は直接の関係はありません。認知革命」は約7万年前に起こり、「大航海時代」はその数万年後、15世紀から17世紀にかけて起こったものです。
しかし、両者を間接的に結びつけることは可能である。認知革命で高度な認知能力が発達したことで、人類はより複雑な社会的・文化的行動をとるようになり、その結果、より高度な文明や経済が発展していったのです。これらの発展が、貿易や商取引の発展に間接的に寄与したと考えられ、やがてヨーロッパ人がアジアやアメリカ大陸への新しい貿易ルートを求めて大航海時代を迎えることになります。
さらに、大航海時代は、航海術、地図製作、造船などの技術的・科学的進歩が著しい時代でもあった。これらの発展は、認知革命のような科学技術の進歩の影響を受けている可能性がある。
認知革命と大航海時代は直接の関係はないが、人類の認知や技術の発展が歴史や文化を形成してきたことを考えると、両者を間接的に結びつけることは可能であろう。
『サピエンス全史』の英語版で言われている「Cognitive Revolution」を、本著者は「認識的革命」と訳していますが、DeepL は、これを「認知革命」と訳しています。
本著者は、ハラリの言う「認識的 (認知) 革命」は、15 世紀の大航海時代の西洋帝国主義者に新大陸の発見を達成させた思考革命であると理解していましたが、上記の ChatGPT の回答だと、「(ハラリの言う) 認知革命は約 7 万年前に起った」とありますので、この点は、本著者の著書の読み違えだったかと思っています。
実は、本著者は、ハラリの「認識的 (認知) 革命」を「認識的拡張主義 (Cognitive Expansionism)」と独自に言い換えていたのですが、これを機会に、本著者の言う「認識的拡張主義者」は、ハラリの言う「7 万年前からの認識的 (認知) 革命信奉者」の意味ではなく、さらに特定して、限定的に、中世以降の認識的拡張主義者、すなわち、西洋帝国主義者を指している、と再定義したいと思いました。
以上、本日の「メタ心理学者とChatGPTの談話」は、いかがでしたでしょうか?
北岡泰典「メタ心理学宣言」ページ: https://www.kitaoka.co/meta/
作成 2023/4/14